全投票一覧(日時順)

第91期決勝時の投票状況です。7票を頂きました。

#題名作者得票数
18愛のしるし高橋唯3
15タコの修復宇加谷 研一郎2
11ワカレサセヤJ1
17化石euReka1

2010年5月5日 23時39分8秒

推薦作品
愛のしるし(高橋唯)
感想
作品としてまとまりがよく、一気に読めました。(この票の参照用リンク

2010年5月4日 20時52分35秒

推薦作品
タコの修復(宇加谷 研一郎)
感想
明るくていい。
(qbc)(この票の参照用リンク

2010年5月4日 20時33分46秒

推薦作品
愛のしるし(高橋唯)
感想
愛のしるし
高橋氏の作品が短編に載るようになってから一年目だが、時がたつにつれて実に好みの作品になってきた。
初期の頃はグロテスクさがあまりに前面に押し出され、そればかりに目を取られて小説として楽しめなかった。しかし徐々にグロテスクは効果的な添え物になり、物語の味を引き立たせるようになっているのが嬉しい。
この作品も、無残な飛び降り体の傍らで、少女と霊が雨の中会話を交わすシーンなど、脳裏に浮かぶ情景がとても良かった。
「化石」とどちらに投票しようか迷ったが、今期はこれにする。

化石
言葉の美しさがたまらない。最初から最後まで楽しいと実感しながら読み進められる。千文字小説でこれができるというのは素晴らしいことだ。
ただ自分勝手な評価基準だが、物語性ということになると「愛のしるし」に及ばない。断片的な夢のように感じてしまう。もちろん楽しい夢だが。

タコの修復
宇加谷氏の小説には味がある。匿名で投稿してもすぐにわかってしまうほどの、強烈な独自性を感じる。しかもそれが鼻に付かず、心地よい。
たとえば仮に今期の短編の投稿者が1500円のハードカバーを出版したら、自分が買いたいと思うのは宇加谷氏のものだけだ。
ここまで褒めてみたのだが、この作品単体の評価となると少し辛くなる。たしかに読後感は素晴らしく、読んでよかったと思える一品だ。
だがそれは今までの作品との密接な関連があってこそ。投票するからにはやはりこの作品だけで評価しなくてはいけないと考えると、上2作よりはわずかに劣る点数をつけてしまう。

ものおと
主人公の意識の確かさを漢字の量で表現する技法は、斬新ではないもののとくに嫌なところもなく素直に楽しめる。
最初の鼻毛のくだりが全体によい影響を与えたように感じられず、ただの文字数稼ぎに見えてしまうのが残念なところ。

ワカレサセヤ
文体がいい意味でも悪い意味でもケータイ小説を思わせる。しかし内容はショートショート。
どんでん返しにさほど面白さを感じることができず、そうなると文章の肌の合わなさだけが残ってしまう。
個人の勝手な評価ということで作者には勘弁してもらいたいが、今期決勝では当作品だけがとても拙く思える。(この票の参照用リンク

2010年5月4日 11時40分23秒

推薦作品
タコの修復(宇加谷 研一郎)
感想
 予選を勝ち抜いた作品を再読し、しばしの沈思の後、本作に票を投じる。氏の他の作品と比べると、一篇の独立した小説としての強度に欠ける気がするが、温かさとおかしみのないまぜになったこの風情は、氏以外の誰にも真似ができないものだ。本作に登場する人工知能とは、おそらく作者の考える小説という名の装置そのものであり、ひたすら文脈を踏み外すイメージの跳梁こそ、氏が小説において夢見続けている対象に他ならない、と僕は読んだ。
 従って、例えば、譲二がこれから看板誌「うっとり」に連載を開始することになる文章こそが、実は、宇加谷氏がこれまで書きついできた連作群なのだ… とでもすれば、氏の世界は美しく円環を閉じることになるだろう。しかし、「いやいや、そんなふうに円環を閉じることこそ、もっとも反・宇加谷的なふるまいだよ」と、作者は言うかもしれない。

 なお、予選通過作品の中では、他に「化石」に着目した。この作者も確実に腕をあげているし、聡明な書き手だと思うが、いかんせん、着想も文体も村上春樹の二番煎じの域を出ておらず、予定調和なオチの安直さといい、ちょっと気恥ずかしくなる会話といい、まだ独善的なナルシシズムを脱却しきれていない。でも、もう一皮剥ければ、ボリス・ヴィアンみたいな、もっと自由で、荒唐無稽で、切ない話が書ける才能を持った人だと思う。
(でんでん)(この票の参照用リンク

2010年5月4日 1時18分55秒

推薦作品
ワカレサセヤ(J)
感想
 しいて小説らしい作品。(この票の参照用リンク

2010年5月2日 4時4分40秒

推薦作品
化石(euReka)
感想
まあ、ウレちゃんだいぶ明るくなりましたね。

投票するか迷いましたが、

南方系はいいよね。(色の黒い人とソバカス娘は好きなのさ)と

未来少年コナンがちょっとこれからの時代に来るかな?という雰囲気で(それはまた、ある意味暗いぞ)「また会えたね。」

で投票。(この票の参照用リンク

2010年5月1日 23時38分35秒

推薦作品
愛のしるし(高橋唯)
感想
 説明が大胆に省略されているので、いろいろな想像をさせてくれる。少し読みづらく、すっきりしない感じもするが、誰も真似できない独特の小説世界を持っていると思う。(この票の参照用リンク

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