第90期決勝時の投票状況です。8票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
1 | 着席権 | 森 綾乃 | 4 |
14 | 結婚式のスピーチ | 朝野十字 | 1 |
22 | 泉 | qbc | 1 |
- | なし | 2 |
再読しても楽しいのはこれだけでした。(この票の参照用リンク)
着席権
今期投票。過不足なくきっちり書けている。文句なし。
おそらく寓話だと思うが、説教がましいところがまったくないのがいい。
泉
投票を迷った。これもいい話だ。どこか不安になるようで、なのに心地よい読後感がある。
着席権と比べてどこが劣ってるとかそういうことは言えない。直感的な好みで決めた。
男は風船を毎日作っている
読後感一番。読んだ後に「読んでよかった」と幸せな気分に浸れる話を量産できる作者の技量にはいつもうっとりする。
ただ少しだけ物足りない。場面の切り替わりが少々早すぎるのが気になったせいかもしれない。
結婚式のスピーチ
小説としてありだということは理解できる。しかし個人的には面白さが理解できない。
下ネタだなという感想から一歩も先に進めない。
こちらの理解度で上下をつけるのも気がひけるが、商業のためでも公益のためでもない投票なので、好みを最優先させてもらう。(この票の参照用リンク)
もっと面白い話が確実に書けるはずの朝野十字氏は次回に期待するとして、残り三作、いずれも高い水準にあると見た。悩ましいが、こういう時こそ投票せにゃならんのでしょう。森綾乃さんの、人を見つめる眼差しの鋭さ・確かさ、言葉の豊饒さに、ひとまず軍配をあげる。静かな水面に小石が投じられ、波紋が広がり、やがてもとに戻る。かすかなその物音を感知する、すぐれた聴力。(でんでん)(この票の参照用リンク)
編集者のみかたで選ぶとこうなるのではないですか?
(この票の参照用リンク)
他三作で考えると甲乙つけがたく比較のしようがないので、思いきってベクトルの違う本作に投票します。
イベントも設けずに直球勝負で、勢いがわざとらしくなく自然に保たれているのが素晴らしいです。(この票の参照用リンク)
予選では票をいれませんでしたが、この作品に惹かれていました。どうすればこんな良い作品たちを知ることができるでしょうか。「インターネットです」古い小説を読んでいる気分から現代に引き戻された感覚。(この票の参照用リンク)
今期、面白いと思ったものがひとつも残っておらず残念です。予選通過作品がそれらより優れていると、感想を拝読してもそうは思えず、消極的な投票をするよりも「なし」とするべきだと考えました。(この票の参照用リンク)
四作とも面白いと思ったが、どこかネガティブだし、読んでいて気持ちが閉じていくような感じがしたので、今回は票なしということにします。でも、四作の中で一番面白かったのは#1かな。(この票の参照用リンク)