全投票一覧(日時順)
第8期決勝時の投票状況です。15票を頂きました。
2003年4月19日 3時41分23秒
- 推薦作品
- なし
- 感想
- 推薦作なしならわざわざ書かなくてもいい気もするが、一応。
単に今回の決勝には好みの作品がなかったということなのかもしれない。かといって予選で投票した作品が決勝に来ても困ったとは思うが。
たぶん作品のバランスとか出来のよさでいったら順当に川島さんの「枕」が一番だと思う。読むときの気分が違っていれば投票していたかもしれない。いや、本当はそういうことはないと思うのだけど、そう言って一定の敬意を表したい佳作である(この票の参照用リンク)
2003年4月18日 23時52分23秒
- 推薦作品
- 散桜花(紺詠志)
- 感想
- こわいもの見たさ、というか、どこか不気味とも感じられる作品の残す後味の悪さ、といったものに惹かれることがあります。読んだことによって、少しの不安が生じるような作品。『不器用な教師』とは、いったいどういった存在なのか、と私はいささか暗い気持になりました。『よくできましたね』という言葉のそら恐ろしさ。敵の甲板が迫ったその瞬間にその言葉がつきつけられることによって、読者である私は、彼女の罪深さに少なからずの戦慄を覚えます。けなげな少年と無邪気な女教師の美しい物語、というのも真実ではあるけれど、その裏側に潜んでいる恐い一面。そして、だからこそまた「美しい」も凄みをもった真実として迫ってくる。はたして女教師とは、ではいったい何者なのか。そういった読み方の可能な、恐い話だと感じました。中盤の戦闘場面の描写については正直退屈な感じを受けたのですが、大胆な場面転換によってこその、ある種の効果をはっきりと感じることができ、面白く読ませていただきました。
他の作品について。
『ソング』は、最初、こちらを推そうかと迷った作品です。その場の空気をありありと感じることができる、世界に浸れることの喜びのある作品でした。読み進める楽しさを感じられるかどうかという点では、この作品がもっとも優れていたように思います。(こんな歌が好きだったのか)、というのは、非常によくわかる感覚に思えました。そういう感想を持つことが、たしかにあって、そのときの笑ってしまう感情、というのがじっさい私のうちにも起こってきました。
『枕』については、おそらくファースキスあたりの話だろうと読んだのですが、ただそのことばかりが強調されているようで、なぞなぞ、のような白けた感じを持ちました。背景、というのが具体的に迫ってこない。この女の子と男の子の関係が、類型的にうすっぺらに感じられるのです。切り取られた場面から、その思いの錯綜の背景を、もっと豊かに読むができたら、と思いました。
『作家の風景』については、あまり感想といったものが浮かびませんでした。単純につまらなかった、というところでありましょうか。(この票の参照用リンク)
2003年4月18日 20時49分25秒
- 推薦作品
- 散桜花(紺詠志)
- 感想
- おみごと、千字圧縮の技能賞です。(山)(この票の参照用リンク)
2003年4月18日 10時6分56秒
- 推薦作品
- (削除されました)(-)
- 感想
- 予選に残った作品の中では、これが最も私の好みに合っていた。どんな風に「書いて」いるのだろうと興味が動いて、反転させてみたのだが、空白が各行同じ長さでなく、普通の文章のように長短さまざまに入っていたら、もっと面白いかもしれないとおもった。
いずれにせよ、文を読もうと身構えているのが鮮やかに肩すかしを食う感覚は、何度見ても新鮮である。(この票の参照用リンク)
2003年4月18日 8時4分26秒
- 推薦作品
- ソング(るるるぶ☆どっぐちゃん)
- 感想
- これと『枕』で考えた。『枕』はタイトルが決定的につまらないのだが、ほかにないのかと想像してみても思い浮かばない。そういう、あまりとっかかりのない物語だと思う。だから印象がうすい。とっかかりのなさでは『ソング』もまた似ているようだが、これは詩と詞、リリックをストーリーの頭尾とし、かつリリカルな表現で描いているという点で一本スジの通った印象を残す。そして『ソング』というタイトルがありありと活きてくる。そのわりに全体的にさほど作為を感じさせないのはうまいと思った。むしろ『枕』のほうがプロットが整然としているぶん作為的なかんじがし、それだけに場面の大胆な省略にはかえって作者の狙いが見えすいてしまった。とはいえ、だから『枕』が悪いというのではなく、きちんとした小説であるのはたしか。きちんとしていない『ソング』を推すのは好みである。(この票の参照用リンク)
2003年4月18日 4時54分39秒
- 推薦作品
- ソング(るるるぶ☆どっぐちゃん)
- 感想
- 予選は遅刻してしまい、投票できませんでしたが、
一押しの作品が残っていて良かったです。
■ソング
乖離感がこの作品の決め手だと思います。
彼ら彼女らは、どこか生活感のない場所に長いあいだ隔離され続けているのではないか、
そんな感じがしました。
なぜかって、彼ら彼女らは詩も思い出せないし、
『プラスチックと光で出来た風景』ですよ。
(ここはひどく引っかかって、何回も読みなおしてしまった)
彼は『終電』があると思っていますが、それも彼が作り出した虚構なのではないでしょうか。
こんな変な読解をするのは私だけでしょう。
でも、普通に読むと今度は、
若さに起因する現実社会からの乖離(一種の浮遊感というか)が感じられて、
それもとってもいいと思ったのです。
■作家の風景
妙に字数が多かったので、私もCTRL+Aで確認しました。
ナイス、一発芸! と思います。
■枕
確かに、このジャンルにおいては非の打ちどころがないと思います。
投票しないのは好みの問題です。すいません。
■散桜花
これもハイレベルな作品だと思います。
この作品のオリジナル度がなんとなく気になったので、投票しませんでした。(この票の参照用リンク)
2003年4月18日 1時49分45秒
- 推薦作品
- ソング(るるるぶ☆どっぐちゃん)
- 感想
- 純粋に、個人的な好みだとおもうが、投票するならこの作品でした。(この票の参照用リンク)
2003年4月17日 22時36分24秒
- 推薦作品
- 枕(川島ケイ)
- 感想
- 「ソング」とどちらにしようか迷ったが、このどうしようもない恥ずかしさに負けた。(この票の参照用リンク)
2003年4月16日 0時53分8秒
- 推薦作品
- (削除されました)(-)
- 感想
- 純粋に4作品の中から選べといわれたら、『作家の風景』『枕』のどれかだ。『ソング』は「メッセージを読め」という意図が見えすぎる。『散桜花』は最後のスズ子の描写で、もたついている印象をもった。『枕』は女性が可愛らしいし、なぜ投票の決め手になるものがみつからないのだろうと思うくらい良い作品だと思う。リズムが合わないのだろう。『作家の風景』はたいへん好みの作品だが、予選時は投票しなかった。もし、これで1000字だったら間違いなく推していた。邪道だとわかっているが、見えない554字がほしい。
色々と書いておきながら、好みで『作家の風景』を推す。(この票の参照用リンク)
2003年4月13日 19時34分37秒
- 推薦作品
- 枕(川島ケイ)
- 感想
- 唯一予選で推した作品なので。(この票の参照用リンク)
2003年4月13日 9時13分21秒
- 推薦作品
- ソング(るるるぶ☆どっぐちゃん)
- 感想
- 実力のある人にこういうのをやられたら、そりゃ敵わない。(この票の参照用リンク)
2003年4月12日 23時19分13秒
- 推薦作品
- 散桜花(紺詠志)
- 感想
- 場面転換や回想の妙。非常に映像的であり、ストレートである。そして魅せ方を良く心得ている。主人公のセリフや心象ナレはまったくなく、ほぼ状況描写のみ。それが主人公の孤独や覚悟の重さをよく伝えた。新鮮さはないが、手馴れた構成と表現によって力を見せた。男×女、少年×大人、生徒×教師、軍人×民間人、戦地×銃後、動×静、任務×私情、さまざまなコントラストがあり、それを群像によって散逸させず主人公×スズ子に収斂させた。相反する二面をすっきりと使い分け、ドラマ性を高めた。(この票の参照用リンク)
2003年4月7日 0時3分24秒
- 推薦作品
- 枕(川島ケイ)
- 感想
- 今回はレベルが高い!そんな中でも特に輝くのはこの作品か、紺さんの「散桜花」ですね。迷いましたが、やっぱり純粋な乙女心を見事に描いた「枕」に1票。(この票の参照用リンク)
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