第48期決勝時の投票状況です。10票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
28 | 愉快なメタルフレーム | ハンニャ | 5 |
10 | ハーフムーンスライディングアタック | キリハラ | 2 |
11 | エスパーモノローグ | 笹帽子 | 2 |
27 | またもやうんこの話 | 曠野反次郎 | 1 |
うんこの話もまたもや捨てがたかったのですが、今期はこちらに一票。まず表現の選び方がいいですよね。そして構成。「ハンニャ式」とでもいうべきスタイルの集大成と言えるのでは。個人的には最後で解説してしまうところにもうひとふんばりして欲しいと思わないでもないのですが、あまりふんばりすぎるとうんこが出るかもしれないので、いやそうではなくて、そこまでこねくりまわすと失速するかもしれないので、これはこれで。(この票の参照用リンク)
おもろいおもろい^^
何したいんだろうねー(この票の参照用リンク)
言葉の使い方がすごい、というのは北村さんが指摘されていて、自分もその「言葉の使い方のすごさ」を挙げてみたくなったのでやってみます。
>止まらねえ。もう止まらねえよ。岸本のしゃべりが、止まらねえ。
これがすごいと思いました。この文章、なくても意味は通じるんですよね(さらに言えば「止まらねえ。もう止まらねえよ。」まで意味がわからない)。ただ、これがあることで「極めてアッパーテンション」というものが表現されたのだと思います。
その上でラストに、
> ほんとうはおれたちが確信していたのは、力を合わせれば愉快にやれるさ、ということだった。
と持ってくる。たまんねえよ。言葉にしにくいんですが、ラストの文章を無理矢理一言にまとめると、「前向きな諦観」とでも言いますか(いや、諦観よりももっと上を向いたものだとは思いますが)。途中にアッパーテンションがあって、ラストに前向きな諦観を置く。その何ともいえない落差。ほんとたまんなくなりました。
ハンニャさんの作品には「馬鹿馬鹿しさ」と「シニカルな視線」があると思います。今作はその二つが絶妙なバランスで混ざり合っていて素晴らしいと思いました。
とまあ、長々と書いてみたものの、あってる意見なのかどうかはわかりません。ただ自分としては、票を入れるのは『愉快なメタルフレーム』しか考えられない。それぐらい気に入っています。(この票の参照用リンク)
果てしなくバカらしくてくだらないエネルギーを感じました。褒め言葉での「バカらしい」とか「くだらない」とかが、まさにそのままだ現れていると思います。(この票の参照用リンク)
だってこれ、もう、なんか、たっのし〜じゃないですか。(この票の参照用リンク)
予選では推しませんでしたが、4作品に絞られた上で読み返すと、
なるほどライトノベルの冒頭部みたいで楽しい作品です。
楽しいという事ではハンニャさんの作品も楽しいのですが、
あちらを高校生の書いた作品とするならば、
こちらは中学生の書いた作品という感じで、ひねくれていない分、こちらの方が素直に入り込めた、という事でしょうか。(三浦)(この票の参照用リンク)
この疾走感が大好きです。(この票の参照用リンク)
あらのさんは私の中ではもう格がちがうので、新人と言っていい三人の中からどれにするかと考えてみる。――私の勝手な投票基準では、特に決勝では新人優先にしていて、それを覆すほどの作品ではなかったとは言えるかも知れないが、今さらあえて語る必要はない。
『愉快なメタルフレーム』は、発想はとても面白く、楽しく書けていた。ただ誰かも云っていたように、最後の一文がどうも余計だと思った。せっかく別乾坤を作っていたのに、いささか性急に着地させてしまった感がある。
『ハーフムーンスライディングアタック』は、文章の疾走感が快く読めた。前後のいきさつを説明するのを犠牲にして、一瞬の感覚に懸けたと言ってよく、それは成功していると思う。しかし現実に四五階からの飛び降り自殺に当たったら大変なことだろう。劇画風な処理がちょっと私には馴染めなかった。
結局予選でも推した『エスパーモノローグ』に再び入れることにする。感想はその時書いたとおりだが、一つの発想を極限化した結果、ふしぎな面白さが出ていると思う。(海)(この票の参照用リンク)
決勝投票には、勝ち残った作品の中から好きなものを。
単なる空想を超えた、不条理とは如何にあるべきかの研究のようであり、考えさせてくれるものがあると思いました。
この手の作品は一度目の読み方次第で印象が違ってきてしまうものですが、登場人物と一緒に悩んでみる読み方を一度は試みることをお勧めします。(黒田皐月)
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語り口が良いと思う。(この票の参照用リンク)