第48期決勝時の、#28愉快なメタルフレーム(ハンニャ)への投票です(5票)。
うんこの話もまたもや捨てがたかったのですが、今期はこちらに一票。まず表現の選び方がいいですよね。そして構成。「ハンニャ式」とでもいうべきスタイルの集大成と言えるのでは。個人的には最後で解説してしまうところにもうひとふんばりして欲しいと思わないでもないのですが、あまりふんばりすぎるとうんこが出るかもしれないので、いやそうではなくて、そこまでこねくりまわすと失速するかもしれないので、これはこれで。
参照用リンク: #date20060821-220536
言葉の使い方がすごい、というのは北村さんが指摘されていて、自分もその「言葉の使い方のすごさ」を挙げてみたくなったのでやってみます。
>止まらねえ。もう止まらねえよ。岸本のしゃべりが、止まらねえ。
これがすごいと思いました。この文章、なくても意味は通じるんですよね(さらに言えば「止まらねえ。もう止まらねえよ。」まで意味がわからない)。ただ、これがあることで「極めてアッパーテンション」というものが表現されたのだと思います。
その上でラストに、
> ほんとうはおれたちが確信していたのは、力を合わせれば愉快にやれるさ、ということだった。
と持ってくる。たまんねえよ。言葉にしにくいんですが、ラストの文章を無理矢理一言にまとめると、「前向きな諦観」とでも言いますか(いや、諦観よりももっと上を向いたものだとは思いますが)。途中にアッパーテンションがあって、ラストに前向きな諦観を置く。その何ともいえない落差。ほんとたまんなくなりました。
ハンニャさんの作品には「馬鹿馬鹿しさ」と「シニカルな視線」があると思います。今作はその二つが絶妙なバランスで混ざり合っていて素晴らしいと思いました。
とまあ、長々と書いてみたものの、あってる意見なのかどうかはわかりません。ただ自分としては、票を入れるのは『愉快なメタルフレーム』しか考えられない。それぐらい気に入っています。
参照用リンク: #date20060815-230053
果てしなくバカらしくてくだらないエネルギーを感じました。褒め言葉での「バカらしい」とか「くだらない」とかが、まさにそのままだ現れていると思います。
参照用リンク: #date20060815-162946