第45期決勝時の投票状況です。11票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
25 | ペペロンチーノ・スパゲティ | 曠野反次郎 | 5 |
7 | とりあえず | らいおん◎ | 4 |
27 | あこがれ | ハンニャ | 2 |
読めば読むほどどうでもいい内容で、非常に好みです。
恋人、とわざわざ呼んでいるのが胡散臭く感じられて来ました。(三浦)(この票の参照用リンク)
まずハンニャさんの「あこがれ」は勢いがあった。でも……ちょっとあまりにも子供が読むギャグ漫画的で、少なくとも一般向けではない。もし、これを読んだのが中学生のころで、期末テストの前とかで「勉強ってつまらねえなあ」と思ってるころだったら、この話のシュールさにひきこまれたかもしれない。
で、推薦はもちろんというか、予選でも押した「ぺペロンチーノ・スパゲティ」だ。関西弁のリズムもいいし、この話を読んで実演「じゃりんこチエ」をぜひともみようと思った。
でも、この話の本当のよさは、「この物語の男と女はどんな生活をしている二人なんだろう?」と想像をふくらませてくれるところにあって、おそらく作者のあらのさんが本当に伝えたいことは文字の裏側に隠れている。井上靖と井上ひさしが似ているなんてことも、金子光晴と井上光晴がちがうことも、そんなことは多分表面的な問題であって、「どうしてそんなことを女はきいてきたのか」と考えてみると二人の男女の間の避けようもない溝だとかがみえてくる。みえてきませんか?
必死に返事をする男に好感がもてるけど、ほんとこの二人はどうなるのだろう? それからこの男は普段何をしていて、どういう方向にむかっているんだろう? ぜひとも長編につなげてください。(この票の参照用リンク)
アイディアだけでなく、物語全体を通して面白いと思えるので、今期はこの作品に投票します。(この票の参照用リンク)
予選の時は関西弁の面白さについて書いたのだったけれども、名前の件ももちろんこの作品の読みどころとして挙げなければならない。
こういうことは誰にでもあるもので、私の場合は、先日テレビを見ていたら、癌になった経験を書いている作家の柳原和子さんという人が出て来た。あれそういえばあの般若心経を訳した人ってなんて言ったっけ、と家族に訊き、それは柳沢桂子さんであろう、という話になった。まるきりこの作品の女の子とおなじであるとおもった。(海)(この票の参照用リンク)
「とりあえず」と迷ったのですが、こちらを選ばせていただきました。
質の高い漫才のような自然なテンポに、文章の表面だけでなく奥に見え隠れする2人の関係性や意味といいますか…、パッとした言葉が出てこないのが情けないですが、ともかく今回決勝に残った可笑しな3作品、私はこの作品が一番面白く纏まりがあると思いました。(この票の参照用リンク)
おかしさの中にも、物語に一貫したテーマがあると感じられたこの作品を推します。強いて言えば、未読の時点ではタイトルが少々物足りないような気がしていたのですが、最後まで読むとなるほど適切なタイトルだなと納得させられました。(この票の参照用リンク)
千字小説はお題が命、なのでしょうか。
迷いましたがそのお題で選ばせていただきました。
強いて言えば最後の一文、「心臓が上気する」は見ない表現だと思いましたが、とりあえず、世界平和への想いは十分伝わりました。
私も平和への想いを書いてみたいです。(この票の参照用リンク)
予選で推した作品はこれだけが勝ち残りました。やはりこの作品はいろいろと絶妙。(この票の参照用リンク)
「きっと今日は誰も死なないし、殺されない」
「だから、その一体感を感じたくて踊ってるんだ」
この二つのセリフが素敵。素晴らしい。(この票の参照用リンク)
やはり楽しい作品だ。(この票の参照用リンク)
上手いなあ。「それは無理だ! 生き物だから!」が絶妙。(この票の参照用リンク)