第193期予選時の投票状況です。4人より12票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
8 | 天使 | qbc | 4 |
6 | 機械の妹 | euReka | 3 |
2 | ロストマン | 霧野楢人 | 2 |
4 | 赤ずきん | 岩西 健治 | 1 |
5 | アイシテル | 塩むすび | 1 |
9 | たこ焼きを食べながら | ナイツ | 1 |
人間には、人生の意味を知ったり現実を認識するために「物語」が必要だが、それは幻想に過ぎないということを言いたいのだろうか。それはそうかもしれないが、なんだか冷めた見方(「自分には物語なんかいらないのに、けど物語を必要とする心は分かる」)だなと思ったし、そこからどうするのかを書くのが小説ではないかと私は思う。
しかし、作者の考える「物語」の意味には興味深いものがある。(euReka)(この票の参照用リンク)
1000文字を埋める別の言葉があっても良さそうだと思った。内容が良い分、おうむ返しが気になった。(この票の参照用リンク)
物語の無い男という言葉や、物語=人生の織り成しかたについての説明がかっこよかった。気になる点はあるが、舞台設定や語り口がもの悲しげな雰囲気をうまく使っている気がした。(この票の参照用リンク)
寓話っぽくてよかった。ちょっと意味深過ぎる気もするが。(この票の参照用リンク)
読後感は好みではないが、平均点以上を出している。評価と読後の感動とに矛盾が生じる作品である。(この票の参照用リンク)
欲望(物体)という発想が面白い。さらに欲望には粘着的なイメージを持っているが、それが小石で、しかも妹が持っているという可愛らしさとのギャップが良かった。展開は自由度が高いが、着地には成功しており、想像力の世界に引き込まれた。(この票の参照用リンク)
妹がかわいく感じた。キャラクターがしっかりしている。(この票の参照用リンク)
「追記」というのは、何かの文書などの、誰かに読んでもらうための文章で使うものだと思うのだが、そうだとしたら、いったい誰に対して(どのような状況で)書かれた文章なのだろう? そういう、小説としての設定がよく分からない。
内容については、繁華街で偶然会った学生時代の仲間が、山岳部?の頃から使っていたコンパスをずっと身につけていたという部分に、何かホッとさせられるものがあるなと思った。社会に出て、いろいろ変わってしまったところもあるかもしれないが、大切な部分はちゃんと持ち続けているという証のようなものがそのコンパスなのだろう。そういうことは、直接言葉にしてしまうと野暮ったくなってしまうが、使い古しのコンパスでそれを表現するのはいいなと思った。(euReka)(この票の参照用リンク)
作者のテリトリーなんだと思う。自然に関連したこととか、ちょっと泥臭いところとか。(この票の参照用リンク)
おとぎ話にあやかっているが、全くおとぎ話ではない。その感じがはっきりとしていて清々しい。(反対に、全く現実的な話なのにどこかおとぎ話のような雰囲気がある、と考えても面白い。)
その中で、語り部が持つ茶目っ気混じりの強かさが光っていると思った。(この票の参照用リンク)
ワインの空き瓶を覗くと夜の町が広がっているというアイデアには魅力を感じる。そしてその瓶の中で、自分の恋人が男と会ったり、包丁を持ち出して修羅場になったりしている場面が繰り広げられるという展開も面白いと思った。
しかし、恋人が包丁を自分に刺した後のことがうやむやでよく分からないので、何なんだろうなという気分になる。(euReka)(この票の参照用リンク)
ささやかな優しさを感じる。ある一場面を切り出したものだけど、くどくない。(この票の参照用リンク)