第192期決勝時の投票状況です。5票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
9 | 彼岸の森 | 塩むすび | 3 |
6 | アンドロメダ | 霧野楢人 | 2 |
破綻してないし、読みやすく、静かで、幸せそうだ。
混濁しているが流れがあり、逆らわずに読める。(この票の参照用リンク)
「ババーキッチャ」と比較し、最終的には印象の強さでこちらを選んだ。主たるは『私にはこの世界でやっていくだけの力があるのだ。』ってところやシデムシのくだりだが、他にも琴線にふれる部分が多かった。
「アンドロメダ」は拙作。今回のは自分でもまぁブンガク気取り感は否めない。(この票の参照用リンク)
母と弟が首を吊り、父を自らの手で殺すという悲惨な状況になっているにも関わらず、主人公はただ破滅に向かうのではなく、破滅しそうなくらいギリギリのところで何かを守り切ろうとしている。その何かというのは、それがなければ生きていけないものであり、善悪では判断できないものかもしれない。人間には、そういう絶対に守らなければならない何かが心の奥にあり、その力によって突き動かされたり、人生が回転し始めたりするのかもしれないと思った。(euReka)(この票の参照用リンク)
途中、描写の細かいアニメのようだと思った。最後の一文は機械的だが、変に人間臭くも感じた。(この票の参照用リンク)
「彼岸の森」と「アンドロメダ」で迷ったが、これにした。
「彼岸の森」の作者の死に対する濃い部分が以前の作品と違って随分と和らいでいる分読みやすくなっているが、それでも、「アンドロメダ」のせせらぎのような流れ方は個人的に好きである。
作者は自身の作品に投票できない。投稿に対して投票が少ないのがその原因であるが、予選通過作者が自身以外の作品に投票することで、自身の優勝を逃すこともある。
自身の作品が一番すぐれていると感じた場合、それを置いて他者に投票するのではなく、自身を守るために投票しないこともあり得るが、そうなると皆が保身に走ってしまう恐れもある。だから、自身を正当に評価できる目を持つことは重要である。目を持って尚、自身の作品がすぐれていると感じたら投票しないことにも納得がいく。
とにかく、もっと投票が増えればいいと思う。(この票の参照用リンク)