第187期決勝時の投票状況です。6票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
9 | 灰かぶり | 岩西 健治 | 3 |
11 | 鉄分いっぱいもりもりプルーン | qbc | 2 |
2 | 猫の粒 | トモコとマリコ | 1 |
灰かぶりから、シンデレラの話では無いのでしょうが、まあ妹の存在、これから、デートに行くのか、王子様?みたいな、そこはかとなくシンデレラ的な内容が意識できなくもないと言うのは感じられました。(この票の参照用リンク)
移りゆく女性の感情がよく表されていて、好きです。(この票の参照用リンク)
消去法で選ぶとこの作品しか残らなかった。不本意な投票。(この票の参照用リンク)
作品自体を推すというよりも、文章や言葉の並べ方にパワーを感じたので、という読み方になってしまった。
描かれているエピソード自体はどちらかというと好みではないのだけれど、何度も読み返しては、ああ、いいなという気になる。
特に題名にもとられている「鉄分いっぱいもりもりプルーン」。残ります。(この票の参照用リンク)
最初は「考えない」ことを否定的にとらえていた主人公が、最後は「何もかも変わる必要ない(考えることによって新しいものを生み出すことを、全ての人がやる必要はない)」ということに思い至って、「考えない」ことを少し許容している。
「考えない人」がテーマだったのではなく、何かを許容するということが本当のテーマだったのかなと思った。(euReka)(この票の参照用リンク)
短い小説を読むと、もっと書いた方がいいとする感想があり、実際、私も書いた方がいいと考えている。でも、短いのがダメなのではない。
「猫の粒」の作者のサイトを見ていて、短い作品というのは、不条理の積み重ねや、結びつかない事柄の組み合わせによって成り立っているのが分かった。また、結論を書かずに提起で結ぶものも多いと感じる。そこが短い小説の方向性なのかも知れないし、もっと違う方向性があるのを単に私が知らないだけなのかも知れない。
じゃあ、文字数が多い作品がよく書かれているかと思えばそうでもないから、文字数は関係ないのかも知れない。そもそもそこまで達していないというのは置いておいてではあるが。
今期、短さの中の潔さが目を引いた。「鉄分いっぱいもりもりプルーン」は圧倒的だと思ったけれど、私は潔さを選んだ。(この票の参照用リンク)