第186期決勝時の投票状況です。4票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
3 | ファンシー | 5895 | 1 |
5 | ExpandAI | テックスロー | 1 |
8 | 日記的なこと | qbc | 1 |
11 | Fade Away | 塩むすび | 1 |
説明がおかしい箇所があったり、物語の入口部分を書いているだけなので短編として読むと物足りないという不満はある。しかし、先が読んでみたいなと少し思えたので、一票。(euReka)(この票の参照用リンク)
あえて「ExpandAl」を選ぶ。「ExpandAl」には一番不完全さがあった。
予選で入れた「日記的なこと」には俳句とか短歌のような印象も持った。腑に落ちる空気感のようなものだが、うまく言えない。日記的なのだから、そういった傾向もまたあるのだろうか。また「忘れ物」は「日記的なこと」とは対極な、非日常的な書き方の物語で、物語として物語らしい物語である。だから、逆にまとまり(作り込み)過ぎていることが引っかかっている。
私の勝手な判断としてだが「いつも大変お世話になっております。」以降は低迷な作品が続いて「虫のこと」から何かが変わったと私は考えている。その中で少し実験的な作品を投入していたり、作者の何かを変えようとする姿勢、だから不完全さも含まれてしまうのだが、そこを今回は評価したい。(この票の参照用リンク)
言葉が物語に馴染んでいる。いい意味で引っかかりがない。(この票の参照用リンク)
何度読んでも、いい。死と生との有り様をニンゲンとネズミに仮託して描くそのありさまも、
角度を少しずつ変えながら何度も繰り返し描かれる「死」というものの有り様も、わたしには響きました。
そしてとにかく文章のもつ妙に魅せられました。繰り返し読みたいと思わされる作品でした。
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