全投票一覧(日時順)
第169期決勝時の投票状況です。4票を頂きました。
2016年11月4日 20時50分58秒
- 推薦作品
- 何もない時に何が起きるのか(qbc)
- 感想
- 「ダンサーの夜明け」はやはり、どうも文体が好きになれない。
「石碑」の「そのスマートフォン」の「その」が気になり出している。
なら「何もない時に何が起きるのか」がとてつもなくいいのかというとそうでもない。でも安定していると思う。
今期は「女装男子」推しだったので、その次に推した「何もない時に何が起きるのか」に票を入れる。(この票の参照用リンク)
2016年11月3日 19時3分36秒
- 推薦作品
- ダンサーの夜明け(なゆら)
- 感想
- 主人公にとっては楽しい時間の始まりで、ダンサーにとっては苦しい時間の継続。
そして、その状態を止めないのは主人公であり、ダンサーでもあるという。異なる時間が同期して動くさまでしょうか。
ぽっきり折れてしまったダンサーの姿を、ドライなコミカルさと見ていいのかどうか、読んでいくうちにわからなくなってきて、面白さが増しました。
何より、文章の有しているリズム感のようなものが、とても好きです。(この票の参照用リンク)
2016年11月2日 12時55分17秒
- 推薦作品
- カラス売りの少女(岩西 健治)
- 感想
- #4
予選でも書いたが語りに温かみが感じられて好みだ。ただ全体に文章が粗い。狙ってやったというにはちょっと苦しいか。
#10
よくわからない存在に対峙したときの気持ち悪さとか、おぞましさとか、それでも淡々と物語が続いていくところがよかった。
「俺の手の中の彼女の骨がきしむ夕刻にカラスが泣いて」の文章がわかりにくい。初読時、彼女は骨になったのかと思ったが、彼女は死んだのか?
#12
安定の完成度と文化に対する視線。切り詰められたセンテンスが作者らしくてにやりとする。技巧として優れていると思うし、内容も悪くない、けどよくもない。好みの問題かもしれません。
#13
「マグロが泳ぐのと構造は同じだ。」「折れたダンサーは地域の共有物だ。」のセンスは流石としか。入りこんだら負けみたいなところあって、語り手が女に思えないとか、後ろの方の「俺」は誰かとかつっこむのは無粋なのだろう。嫌いじゃないけど反則技、この作品を小説として読めてない感じ、というわけで票は入れない。(この票の参照用リンク)
2016年11月2日 12時53分4秒
- 推薦作品
- 何もない時に何が起きるのか(qbc)
- 感想
- 「僕にとって夜は夜でしかない。」――この一文が物語のポイントじゃないかと思う。求められていることに対する、主人公のあきらめと開き直り、そして「彼女」から「年上」への乗り換えが、さりげない文章で表現されている。
しかし最後の方で、その“あきらめと開き直り”が、馬鹿な世間に対する蔑みに変わってしまったのは好きになれない。せめて軽い皮肉程度に抑えておくべきだったのでは。(euReka)(この票の参照用リンク)
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