仮掲示板

(59期)一日ひとつ

1 白い部屋。 成多屋さとし 681

面白かったです。

才能の限界とか嫌な話です。けど終わり方が
ポジティブな感じがして読後さわやか。

> 「無理です。」

とかの一言切りだとか、

> もう一度ボタンを押そうというルールを勝手に決めて

とかの言い回しは面白い。


けど、

> 濃い灰色のインターホン

とかは乱暴な感じがした。俺が思い浮かべるインターホン
というのは、周りが灰色でも、押すところだけ
やけに白かったりする。

全体に簡素なところが、
マウスホイールのロールダウンでどんどん
読み進めていけるところが魅力的なんだと
思うのだけれど、ここはもうちょっと
書き込んだほうが、良いと思った。
リアリティが増す。

現実感が出るとそれだけ読者が文の
中に入っていけるから。

あとスイッチを押したときの感触とか、
五感にまつわる描写も読者を中に引きこむ
フックになるのでは、と思いました。

(59期)一日ひとつ、15

15 ガラスの瞳 fengshuang 966

ローゼンメイデン!
「彼女の絶頂期」でエロスを感じられる俺は勝ち組だと思う。
絶頂期どんだけーどんだけー!

全体的に「自分」が書いているというよりかは、
世界中の既存作品に影響されまくって言葉を走らせて
いる感じ。
いつかどこかで見た感じで読みやすいのだけれども、
そこから新しいところにジャンプしてる訳でもなく、
ツンデレテンプレート伊織みたいにベッタベタにされ
ちゃうわけでもないないなくなく、ただ言葉の流れは気持ち
よく、それからどうしてこんなに乾燥した感覚をヌイグルミが
持っているのか不思議だ。
ヌイグルミ偉そうで無闇にくやしくなった。お前なんか
ずっと受身のくせに。
犬だけ名前を付けてしまうと、そこだけ目立ってしまいます。

(59期)一日ひとつ、14

14 暑寒 川野佑己 1000

曠野さんに似ている。
http://tanpen.jp/28/24.html
俺は「妹の血」でパクった。
http://tanpen.jp/52/10.html

日常を走る思考ラインがなんだか徐々に日常を
逸脱していって予想外の方向に脱線していくテンプレート。

最初走らせるところがどれだけ日常的で書き手の
走らせるラインに読者を引き込めるかが大事なので
はないかと思いました。

> 自分のまわりの地名には先に音があり、文字はあとから当てられたに違いないと考えた。

というのは、そもそも書き言葉よりも先に
喋り言葉があったことは一般常識だと
思うので、そもそも一般常識なんて言葉が
生気を失っているけれども、ただそれでも
あまりにも当たり前な一文だった。

ともあれふとした瞬間から旅行行きたいなと
思う心境はとても日常的。

(59期)一日ひとつ、19

19 水晶振動子 るるるぶ☆どっぐちゃん 1000


> この完璧な、傷一つ無い、世界で一番神聖な聖堂に置かれた水晶のように

> 黒いレザーのミニドレス、黒巻き髪、もちろん下着も黒、黒いガーターベルトに黒いストッキング、黒いエナメルのヒールに黒いマニキュア、でもちょっとだけ唇は赤、そこがアクセント!

といった言葉の繰り返し。


> 好きなバンドはヤーヤーヤーズ

> 水晶振動子

といった固有名詞の多用で全体の雰囲気を作る。


久しぶりに元気などっぐちゃんさんの話を
読んだ気がしました。
元気になって良かったと思います。

るるるぶさんの作品は、意味を読み解くっていうよりかは、
単に言葉の走っている感じを楽しめば良いと思います。

納得や理解のための言葉ではなくて、
目や耳の官能的な楽しみ。
意味を読み解く前に言葉の羅列に圧倒されて
楽しむのが良いと思います。

ものすごい音量で早いBPMの音楽を
聴いているように楽しめば良いと思います。

(59期)一日ひとつ、8

8 医者と死神の微妙な関係 佐々原 海 939

面白かったです。死神かわいい。
ツンデレの香りがした。
ンデ期だろうか。
もっとツンデレにしたら良いのにと
思いました

いろいろ煮詰めたら良いのにと
思いました。

死神と医者という関係が面白かったです。
救う側と殺す側という相反する立場の
関係性は悲劇的で面白いです。

なんで殺す側の人間が救う側の
人間をフォローするのかっていう
部分が気になる。
建前上ツンでなければならないが、
内心デレなので、こんな風にフォロー
したのではなかったのか?
そしたらなぜデレるのかも知りたい。


> 「だって命って重いし、それに……」

という台詞は作者の意図的で、これは、
ようするに、
「私はお医者さんのあなたにデレているの、でも死神という立場上、命を守るお医者さんにはツンでいなきゃいけないし、だから命を粗末にするなとか言えないし、だから平々凡々な『命って重い』なんて薄っぺらい言葉でお茶を濁してあなたへのデレ気分を誤魔化しているの」
ということなのだと思う。

このあたりを初読の人にも分かるように
書けていればなと思いました。


ぜんぜん私の誤読だったらごめんなさい。

(59期)一日ひとつ、27

27 にらめっこ開始 モーレツハンニャシール15枚 993


A v.s. B (← AとBが対戦している)

 ↑観る

○ ○ ○ ○ (← 観客が対戦を見ている)

ハンニャさんの作品はこの構図が多い。
対戦のようすは島本和彦みたいで、
視点は観客。

妙にスポーツに執心する描写が多いのが、
男子高校生みたいでさわやか。
BL受けしそうだ。

Re:(59期)一日ひとつ、27


〉BL受けしそうだ。


すみません。
BLってなんですか??

Re:BLとは何の略?

『にらめっこ開始』の感想から離れてしまうため、黒田皐月が断ち切りに出ます。私に似合いの役かなと、そう思いましたため。

「BL」とは即ちBoys Love、男の子同士の恋愛と言うよりその恋愛物を指す言葉になっています。現実的な言葉に置き換えれば「ゲイ」となるでしょうが、こちらは幻想的な要素を含んでいるかと私は考えています。もう少し言えば、現実に男性の同性愛を指して「BL」という表現はしないでしょう。あくまで、美しいおとぎ話のようなものを指す言葉なのです。もしも、万が一です、それに触れたいと思われることがありましたら、少女小説の領域に行ってみてください。寡聞なもので、漫画ではどの辺りにあるのかはわかりませんが、いずれにしても背表紙がピンク色のものを目指していけばたどり着けるかなと、感覚的なことを申し上げます。

さて、肝心な『にらめっこ開始』の感想ですが、qbc氏には失礼なことを申し上げますが、これをBLと結びつけることはかなり極端な考え方だと私は思いますので、一般的にはお勧めしません。
しかし私は驚きました。この作品をBLチックに読むやり方があるなどと、夢にも思いませんでした。私も読み直してみようと思ったのですが、力及ばず、無理でした。さすがはqbc氏だ。

最近そういう方向の構想が浮かんでいなかったので、来期あたりに挑戦してみようかとも思う、予定は未定の黒田皐月でした。

Re*2:BLとは何の略?

お疲れさまです

黒田さんの回答で合っていますよ

(59期)一日ひとつ、2

2 硝子の虫 森 綾乃 1000

なんだか「私」のことばかり描かれていて
寂しい気持ちになった。
あと、とても偉そうだった。

> 飛蚊症

> 彼女と私は今、四枚の硝子を通し向かい合っている。

あたりで、私と外の世界の対比を解釈できるかと
思った。

(59期)一日ひとつ、18

18 美術館でのすごしかた qbc 1000

自分の作品のことを話すのはプラスな
ことだと思います。

前に書いたことがあるような気が
するのだけど、
「この小説のどこが面白いの?」
と訊かれた時は、俺は極力、答えるように
しています。

俺は自分が「面白い」と思う箇所があって
作品を書いています。
その箇所を面白く感じられない読者がいる場合、
その読者は俺と感性が違うことが考えられます。
感性が違うのはよくあることです。

そして、面白いというのは、
作者含めたくさんの人が面白いと
感じることだと思いますので、
書いた人一人が面白いと思う作品は、
面白い、とはいいません。
また、作者が「つまらない」と
言った作品でも、読者が「面白い」と
言えば、それは面白い作品です。
そういう基準で書いています。

自分が面白いと思った箇所を
他人に読んでもらい、
面白いと言われた箇所は活かし、
つまらないと言われた箇所は削る。
このトライ&エラーの繰り返しを
続ければ、面白い箇所だけを繋げた
作品が書けると思います。

いちばん気をつけなくてはならないのは、
つまらないものをお世辞で面白いと言う
読者を持つことだと思います。

Re*3:BLとは何の略?

わかりました。
黒田さん qbcさん
親切にお答えいただき、ありがとうございます。

(59期)一日ひとつ、21

21 カメレオン 仙棠青 998

適当に今日はコレ! とかやって
無作為に選んで感想書いてるけど、
最初読んだ時にハズレかと思った。
13時間くらい働いて家帰ってきて
2時前になって読んで字が詰まってると
読む気なくすというのは本当で、なんでそんな
読者の生理ってかシチュエーション
まで考慮しなくちゃなんないんだよ、
とか思うけれども例えばそういう時には
六本木ヒルズのシネコンなんかをうらやましく
思う。あそこなら来る人の属性セグメントが
ある程度切れるからだ。

短編で優勝するむつかしさのひとつに、
おそらく、レギュラーで投票してる人
っていうのが少ないからじゃないか、
と仮説を立てている。
俺の作品ベースで言えば、恋愛物が
勝ったときだってあるし、http://tanpen.jp/36/17.html
ショートショートの時もあるし、http://tanpen.jp/31/17.html
妙な不倫ものの時もあった。http://tanpen.jp/43/19.html

どうですかみなさん、もちろんその月の
競合具合もあるけど、あともちろん作品の質も
問われるのだけれども、それよりも、
好きっぽい方向性の作品がなければ投票を
そもそもしないって人がいるのではないかと
思う。
呼ぶならそれは「不条理」票、「純文」票、
「ショートショート」票なんて呼ぶもので、
ああ是非北村さんから投票者のデータを
getしたいと思うのだ。

話が逸れましたがしくじった、
重いの選んじゃったと思った
「カメレオン」ですが、面白かったので
良かったです。

どうなるんだろうどうなるんだろうという展開。
もっと作家で遊べばよかったのにと思ったけど。
芥川読んだら小説フェチっぽくなったとかね。
芥川はカフカに影響された小説も書いてるよ!
これは解説読んで知ったのだけれどもね。
やっぱり専門家に聞くべきだね。

あとオチが普通だった。逃げられた気がした。
俺は小説を書いているよ! だからいかにして
読者を裏切るオチを考えながら書いてるよ!
そしてそれをベースに人の作品を読むよ!
正直、先月の「メフィストフェレス」は一年前に
書いた作品で短編投稿時には50回くらいは推敲してるよ!
10人くらいからリアルで感想もらってるよ!
そのたんびに直してるよ!
携帯サイトで1000円もらってる作品だったよ!
だから投票感想で推敲の余地があるって書かれた時はショックだった。

あれね、観音様の過去っていうのはね、昔に課長と
不倫したりしていた過去のことなんだよ。
課長が気味悪そうに頷くのは、昔の女だったからだよ。
課長も、ずるいから許される。

そしてほんとにあれは実話だよ。

件のカメレオンが消えて無くなってしまったらもったいない。
もっともっともっと他に方法があったはず。
喰われたかもしれないし、
女に変わっていたかもしれないし、もっと面白く出来たはず。
批評家や傍観者はいらない。参加者が欲しいよね!

Re:(59期)一日ひとつ、21

あ、さいごの、

〉批評家や傍観者はいらない。参加者が欲しいよね!

この「参加者」は書く人も感想書く人も
含めてだからね。

(59期)一日ひとつ、17

17 彼と私の話法 わたなべ かおる 1000

すっげえ怖いよ!
ひたひたと忍び寄る女の恐怖。
ある種の女の人はなんて弱いものが
好きなんだろうと思う。

中島みゆき的世界がひろがってるんじゃ
ないのかと思って急に聴きたくなって
CDトレイを明けたらヤーヤーヤーズが
入っていた。俺の鑑賞ログは全部短編から
トラッキングできるのかよ!

ということで「あぶな坂」を聴いているのです。
人間が二人でいることのさみしさ、かなしさ、
は、つまり、永延と互いに関心を寄せ合うことで
完結してしまうこと、だというのは、一面の
ほんとうだと思います。

要するに互いの醜さあるいは弱さ、あるいは
美点だったり、ともあれ、そういったものを
相互補完というかなんというか、ともあれ、
二人いれば共犯。人間、黒いものでも、
二人が白と言えば白。現実なんてどうでも
よい。構わない。二人の中だけの真実という
ものがあり、いや、真実というものはそもそも
二人の心の中だけにしかありえないのかもしれない。

自分と彼との関係性への仄かな逡巡を
> 「ね。ごはん、食べよ。ね」
とか言って食欲で誤魔化すあたり、
どんだけ勇ましいんだ。

> 「君の優しさを伝えられないことがもどかしい」
という台詞は、つまり、「黄身の優しさ」を
小説に落としこめていないってことが
「もどかしい」んだと思いますよ。

(59期)一日ひとつ、26

26 お別れのキスのことばかり考えていた 995

ぷえー。

面白かったです。面白いと何も言うことがない。

あとかっこいい。ただ面白さにちょっとくせがないのが気になった。
気になったとは偉そうだな俺は。ああいっそのこと無力な自分に
嘆いてずっとニートでいられたら。

お話の内容と文体が合っていて良かった。

くせがないというのは、表現はとてもきれいで楽しめるのだけれども、
けど毒がないのがちょっと物足りないのかもしれない。
一言で良いから、生身の感じのする、レトリックのない感覚を
描いて欲しかったのかもしれない。
愛しいなんていう感情は稀なもので、だからこそ貴重だ。



なつかしのh抜きでリンク

▽ もぐらさん
[短編感想]第59期感想
ttp://d.hatena.ne.jp/lilac_guitar/20070824/1187955985

▽ ロチェスターさん
59期感想
ttp://tanpen.jp/bbs/nbbs.cgi/temp:tn7/184

▽ 回転武士さん
59期全作品批評 1-13
ttp://tanpen.jp/bbs/nbbs.cgi/temp:tn7/194
59期全作品批評 14-27
ttp://tanpen.jp/bbs/nbbs.cgi/temp:tn7/195

▽ 三浦さん
59期挫折感想
ttp://tanpen.jp/bbs/nbbs.cgi/temp:t/241

▽ とむOKさん
ttp://tanpen.jp/bbs/nbbs.cgi/temp:t/203

▽ チキンさん
第59期評 その1
ttp://tanpen.jp/bbs/nbbs.cgi/temp:tn7/200
第59期評 その2
ttp://tanpen.jp/bbs/nbbs.cgi/temp:tn7/202


▽ 黒田さん
第59期感想 黒田皐月版
ttp://tanpen.jp/bbs/nbbs.cgi/temp:tn7/193

▽ ハンニャさん
第49期全感想 #1-10
ttp://tanpen.jp/bbs/nbbs.cgi/temp:tn7/188
第49期全感想 #11-20
ttp://tanpen.jp/bbs/nbbs.cgi/temp:tn7/189
第49期全感想 #21-27 & おまけ
ttp://tanpen.jp/bbs/nbbs.cgi/temp:tn7/190

(59期)一日ひとつ、残り全部

すまないが時間がないんだ。

3 ビーアグッドサン バターウルフ 997

すっげえいい話。
ちんちんは男の子にとってとても大切なものだと
思います。両親も大切だと思います。
ただ性的衝動はご存知の通りたいてい一回の射精後で
おさまり、次のチャージまで時間がかかるわけです。
その治まった間の、夫婦間の情愛が心配だ。俺はその静かなる
愛情を育むべき時に手と陰茎しかない二人の間が心配だ。
ちっともシモネタじゃないと思う。
ものすげえ良い小説だ。

4 忘れられた昼食 公文力 1000
面白いのだけれど一ヶ月前の内容を忘れている。
なにかが起きそうで起きず、進行しそうで進行していない
雰囲気があるから面白い。
1000字を分割配信するなら三日おきくらいが良くないですかね?

5 吉右衛門と六甲おろしのおはようサンデー 宇加谷 研一郎 1000

ちょっと歌詞が古臭い感じがしました。
俺はひとつ1分くらいで作品を読むので話が
よく分からなかったです。
長月さんの感想を読んで意味がつながりました。
結婚すると性的固有結界が張りにくくなるのですね。

6 八丁林の探索は bear's Son 1000

も の す ご い 時 代 錯 誤 感 が !
こんな懐かしさがあったら良いなと思うものの、
こういった主題の面白い作品なら昔の作品を
読めばよろしかろうと思った。
お話単体としては面白かったです。


7 逢魔が時 TM 997

なんだこれ
>「レギオン。人の罪を知ってる。あなたが最も恐れている存在。さあ、魂を」

訳分からないんだが、ここに奇妙な味わいがあった。
レギオンってレジオネラ菌の語源なんですよね。
老人が轍にはまってかわいそうだった。
笑ってしまったけど。
確信犯でギャグを書いてるのか真剣に書いているのか
分からないのだけれども、ともあれ笑ってしまいました。

9 シバタ坂のデンジャーゾーン かんもり 931

アナルとアヌスの語用の違いがわからない。
ただアヌスの方が高尚に聞こえますよね。
そのあたりの言葉選びは良かったと思います。
くだらなさ過ぎて泣けた。

10 月はただ静かに 黒田皐月 1000

こういう風景と所感のキャッチボールはとむさんが
とても上手いですよね。
いまどき月にしんみりするとは珍しい。しんみりする人の
パーソナリティ知りたい。

11 パッキン 壱倉柊 999

面白かった。
他の人の感想読んだらあんまり面白いって言われて
なかったから、俺はこういうのが好きなんだなと思った。
決定的な表現はなく、暗示ばかりで進行していて、この
チラリズムが俺は好きです。
ということで俺もこの類は書いていて、
(生活問題)ttp://tanpen.jp/51/19.html
これですが、このときは、「ダンボール園児」とか
「手話」とかあからさまに暗示ですよ、といった
ガジェット乱用しました。
で、
> すると急に新生活への不安が喉元に込み上げ、続く言葉を失くした。
といったところで決定的一言を書いてしまいました。
書こうかどうか迷った一言だったのですが、優勝したところを
みると良かったのでは、と存じます。
前回の「メフィストフェレス」も暗示の多い作品でしたが、
この類の作品は、象徴のインパクトと、決定的一言の記述が
読者獲得の要となるのかと存じます。

12 三軒先の如月さん 白雪 853

うっうー。
俺もオチものを書いてはいるけど、
(どうかしていたのであった)ttp://tanpen.jp/41/22.html
今読み返してみるとひどい。
オチものって思いついたときは嬉しくて、
でも人に見せたら意外とウケ悪かったということ、
よくあったりしました。怖いですね。
実は犬でしたよ、というオチはあんまり斬新じゃなかったです。
たぶん長月さんは例作にこれを挙げると思います。
ttp://tanpen.jp/3/11.html

13 バドミントン 灰人 414

これは影が幽霊だったってことですか?

16 花の卵 朝野十字 1000

最後がなんだか切れ味の悪い高橋源一郎みたいで
とても嫌だった。その前までのダイアログは素敵だったのに。

20 ドライブ たけやん 506

俺も深夜のベランダに女の人が大勢立っているという
妄想に取り付かれています。貞子みたいなのがね。

22 オチのない話が書きたい 三浦 957

オチなくっても面白いと思えるのは、るるるぶちゃんさん
みたいのが面白く感じられるのは、ガジェットが置いてあれば
それに反応する脳の構造を人間が持っているからだと思う伊太利亜。
20世紀は心理学の時代だったが、これからは21世紀は脳科学の
時代ですよね阿蘭陀。
というわけで、異物が同じ場所に二つあればその関係性を探りたくなるのが
人間の習性ではと。真っ白な部屋に芋虫とカナダ人がいました。
読者が勝手に読めばいいです。

23 ナガレ 草歌仙米汰 909

なんだかよく分からないのだがこれも象徴を読んでみたりすると、
あんがい平凡な感情が見えてきた。
人生観みたいなのを象徴化するのってちょっとださい。
ありふれた生活感情を暗示させるとかっこいい。

24 こわい話 長月夕子 1000

あらのさんみたいな話だなと思った。
これこそメタな話だと思いますよ?

話している女
――――――――――――――
(その話を聴いている人)
――――――――――――――
それを読む私たち読者

三つの階層に分かれているんだけど、
小説としては女の話しか表面的に表れていない。
読者が(その話を聴いている人)を読み取る能力が
あるかどうかが面白いかどうかの要。

25 ぷらなリズム とむOK 1000

エクスペリメントな香り。
プラナリアと「わんわん」言葉で奇妙な情景を
作りあげているのだけれども、最後があまりにも常套句。つまりかっこよく言うところのクリシェだ。

Re:(59期)一日いくつか、残り全部

大事に残しておいたものとどう書けば良いか思い浮かばなかったものの二極が残っていたのだと、そんな気がします。
この手法は、個人的には件数だけが増えるから好きではないのですが、忙しいから少しずつと言われると、それももっともだとも思うのです。

〉10 月はただ静かに 黒田皐月 1000
〉こういう風景と所感のキャッチボールはとむさんがとても上手いですよね。
〉いまどき月にしんみりするとは珍しい。しんみりする人のパーソナリティ知りたい。
キャッチボールと取られたのは意外。そう言うと風景の描写と所管の表明とで行き来があったように聞こえるのですが、そんなつもりはなかった。ボールを投げる動作で言えば、投げて終わり。
済みません、嘘です。この作品に「所感」などあったのかと無責任に思ったのが本当です。今ごろそう思うほどに、最後の段落のことしか考えていなかったようでした。

しんみりしたのは作中の演技で、本当はそんな情感など持ちあわせていない黒田皐月でした。

Re*2:(59期)一日いくつか、残り全部

〉大事に残しておいたものとどう書けば良いか思い浮かばなかったものの二極が残っていたのだと、そんな気がします。

ぜんぜん違いますよ
適当に選んでおりました

〉この手法は、個人的には件数だけが増えるから好きではないのですが、忙しいから少しずつと言われると、それももっともだとも思うのです。

確かに掲示板汚くなるんですよね
毎日アクセスする楽しさを作ろうと思ってのことですが、改善しなくちゃいけないところもあるようです

〉キャッチボールと取られたのは意外。

ここ、ちょうごめんなさい
ぜんぜんキャッチボールしてなかったですね
すみません
ひたすら情景だけでした
ちなみに日本人がこういう風に風景に感情を託すのは万葉集からだそうですね
などと知識でごまかそうとするけどこれも実はあやふやです

〉しんみりしたのは作中の演技で、本当はそんな情感など持ちあわせていない黒田皐月でした。

ここはもちろん黒田さん本人のパーソナリティではないですよ
登場人物の性格のことでした

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