現在の投票状況

第228期予選の投票状況です。5人より12票を頂いています。

#題名作者得票数
2ババーシッチュテックスロー3
1居場所を持たぬ者たちいぶき2
4白く続く空と千春2
8ごっこY.田中 崖2
3海の底にてたなかなつみ1
5意地悪な鬼小説作家になろう1
61999年生まれの3つの夏青沢1

2021年9月22日 21時30分52秒

推薦作品
ごっこ(Y.田中 崖)
感想
社内地獄あるある(テンプレなのか?)と子供のごっこ遊びの合体。それだけといえばそれだけだが、あるあるの強度が高くて面白い。
この子は何を見て、この遊びを始めたのか。闇が深い。(この票の参照用リンク
推薦作品
海の底にて(たなかなつみ)
感想
静かなSF。海の中を水の抵抗をかき分けて歩くことは、かつて風をうけて歩くこととはだいぶんちがうと思う。その違いは、むかしと違うことを強く意識していやになりそうだが、さらに語り手達は、おもいがれきのようなものを持ってきて、それが自分たちに必要だという。それらが海の生き物になっていくことに対する抵抗の虚しさ、はかなさのようなものが強く表れている気がした。(この票の参照用リンク

2021年9月21日 3時50分14秒

推薦作品
ババーシッチュ(テックスロー)
感想
「ババア」「アナザーババア」「コラボレート」などがまさか伏線とは。
初めは独特な語彙を持った若い日本人女性として再生されていたウェイトレスが、最後に外国人女性として書き換えられる。
わたしは無知で「ポソレ」がメキシコ料理だと知らなかったのだが、知っている読者はメキシコ人女性のウェイトレスの姿がありありと立ち上がったことだろう。
また、読者が「ポソレ」を知らないとしても幸いでもある。
異国の知らない煮込み料理「ポソレ」と読んだ時の全く想像できない感じは、ウェイトレスが「シッチュ」と聞いた時の心象を体験できると思うからだ。
ババアとジジイの和やかな談笑風景は心温まるが、ババアの「息子とトラブル」がどうにも切なく悲しい。
ノスタルジーを味わう、そんな体験が幾重にも重ねがけされているような、どこか秋にふさわしい作品。素晴らしかった。(この票の参照用リンク

2021年9月15日 22時11分43秒

推薦作品
居場所を持たぬ者たち(いぶき)
感想
一読でこれ! と決まることはあまりないのですが、この作品は最初に読んで投票しようとすぐに決めました。自分の居場所に必死にしがみつかなければいけないのは夢を諦めても、夢に向かうと決めても同じことで、どちらを選んでも同じだけ苦しいのだというのが平等な視点から描かれていてすごく納得がいきました。「石田はずっと動かない。」で終わるのかと思って、終わったとしてもとてもいい終わり方だと思うのですが、そのあとの二行が非常にいい。「ずっとそこにいるんだな」という言葉の含蓄が、そこに居続けていることへの羨望、そこにいてほしいという願望、そこから動けないことへの侮蔑、興味のなさを示すボヤキ、すべて含んでいて素晴らしいと思いました。誰か役者に発音させて聞いてみたいけど、発音した途端にどれかの意味に寄ってしまいそうで、これはまさに小説だから表現できる感情だと思いました。堪能いたしました。(この票の参照用リンク
推薦作品
ごっこ(Y.田中 崖)
感想
まあくんの内面を、あたかも拮抗する感情がそれぞれ独立して存在する描いている(インサイドヘッドみたいな感じ)ようにも読めるし、人間の会社での営みを、俯瞰して見れば子供のごっこ遊びみたいなものだよと言っているようにも読める。子どもの集中力のとっ散らかり具合、移り気の速さは確かに会社のごたごたに似ていると思う。本日の労働の成果物であるところの折り鶴が美しい。
窓と壁というネーミングは何だろうと思う。思うけど、同僚A、Bなどにすると会社の感じが出すぎるし、田中や佐藤の個人名だとしっくりこないし、仕事に絡めた一般名詞だと手あかがつきすぎていてだめだからなんだろうなと思った。そう意味では、窓と壁は、どの会社にも、どの家にもあるものだし、無個性さをうまく出すことに成功したネーミングセンスだと思った。(この票の参照用リンク
推薦作品
意地悪な鬼(小説作家になろう)
感想
「鬼がただの鬼になってしまいました」っていう表現が好きで投票します。何もしない鬼というのは物語に何も影響を加えない鬼のことかなと思いました。鬼って、物語に出てくる以上、何らかの役割を背負わせられるものだと思うし、暴力一辺倒ではなく「泣いた赤鬼」のように優しさや悲しさも引き受けることができるけれど、それを嫌がって何もしない鬼というのは、鬼の鬼性というのは、ただただ邪悪=意地悪なのではと思いました。(この票の参照用リンク

2021年9月15日 15時14分59秒

推薦作品
ババーシッチュ(テックスロー)
感想
多少分からないことが増えてきていても、エネルギッシュな老人たちを微笑ましく見ているウェイトレス、で終わらないのが本作品のすごさですね。“ポソレ”がまさかメキシコの郷土料理だったとは。異国で働く彼女の日々をほぼ全く描かずにほのめかす技量がお見事でした。(この票の参照用リンク
推薦作品
白く続く空と(千春)
感想
敏也が遙香に惹かれた理由は描かれておらず、“当然”ではないようにも思いますが、抱える重いテーマを優しく包み込む作者の視線がとても暖かに感じられました。…敏也が本当に優しい男であることを切に願います。(この票の参照用リンク
推薦作品
1999年生まれの3つの夏(青沢)
感想
終盤の”仲良しで尊敬する遥先輩”で、おそらく主人公は女性と感じましたが、実は明記はされていませんね。そのあたりは ほのめかしておいても良かった気もします。ただこの時勢、未来を楽しみにしていた若者が、そのときには思いもよらなかった時間を過ごしていて、以前を振り返って驚いていることが、とてもよく伝わってきます。日本でも世界でも様々な“想定外”が発生していますが、実体験しないと分からないものでもありますね。

『世界の果てへようこそ』は前々回の『夏の住人』をも思わせる作品でした。夏らしくて良いほのぼのさを感じました。

『海の底にて』は海底類人猿説(アクア説)を思い起こさせました。スタンプは海中でも押せるのかな?刻印で代用しているかもしれません。

『ごっこ』はありがちな日常を切り取った以上のものがなくて残念でした。窓一文字の苗字は見当たりませんでしたが(窓井さんや窓川さんはおられます)、壁さんは全国に 400人弱おられるそうですよ。

『居場所を持たぬ者たち』も、プライドばかり高くて自分の能力から目を背けようとする、ありがちな心を描くものの、救いも絶望もなく、“書いただけ”になっている気がしてしまいました。職を転々としてきた割りには、焼き屋は性に合っていたようで何よりです。

『意地悪な鬼』は、鬼が何をもって鬼たり得るのか、芥川龍之介の『桃太郎』に描かれるような鬼なのか、般若面のように嫉妬や恨みから鬼と化した人間なのか、超短編を目指すとしても、もう少し書きようがあるように感じました。
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2021年9月15日 12時12分56秒

推薦作品
居場所を持たぬ者たち(いぶき)
感想
オチ >「ずっとそこにいるんだな」

サゲ >俺は白い顔に向けそう呟いた。

 このセリフ、オチ、サゲになって決まってる。 1000字ならコピーキャッチした感覚。

+++++
 面白い。 キチンと書いてある短編。小説。
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推薦作品
ババーシッチュ(テックスロー)
感想
>故郷を思い出す。 <オチ
 >サービスする??? <サゲ 
 サゲ? > 店長に怒られた。
+++
 おもしろい。 ボケ老人の会話のなかに、テーマがあるのか? ボケ会話に徹してるのか?
  ??? その辺、読み込みたくもならなかった。(この票の参照用リンク
推薦作品
白く続く空と(千春)
感想
>「敏也、ありがとう」 <<< オチ
遙香の目から一筋の涙が伝った。
>「泣き虫だね」  <<< サゲ
敏也は愛おしむように笑い、遙香の手を強く握る
++++
 1000字の使い方。 ちょっと、ゆっくり書きすぎてるか? ユックリが違ってたら
設定の字数が使いすぎ、、、と、云う事か? ???(この票の参照用リンク

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