第39期決勝時の投票状況です。12票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
16 | トーフ地獄 | ヒモロギ | 7 |
8 | 頭上、注意 | とむOK | 3 |
24 | 部屋 | 曠野反次郎 | 2 |
決勝に残った作品の内、どれを推そうかと迷いに迷い、結局私の感性に従ってこれにした。根拠が「感性」のため、どこがどう良いかを言葉にすることは出来ない。強いて挙げれば、他の2作品に比べて(ストーリー上の)長所を裏返した場合に欠点といえるものがなかったためだろうか。(この票の参照用リンク)
予選も推しました。ので、感想は省略させてください、すいません。ひとこと。時間がたって読んでも新鮮な味わいがありました。(この票の参照用リンク)
作品を推すときの基準として、『短編』を全く知らない人に薦めることが出来るかどうかというのが一つある。するとこの決勝の三作はどれも優劣つけがたいなと思う。ではさらに、ふだん文芸にあまり親しんでない人にはどうかと考えてみると、『部屋』はちょっと上級者向けかも知れない。
豆腐か標識かと考えて、これはどちらも面白い。高校生に読ませてもたぶん面白がってくれるだろうという気がする。もう一つ考えて、歓迎の意味を込めて初参加のヒモロギ氏にした。さすがです。(海)(この票の参照用リンク)
もうちょっと心理描写があっても良かったかもしれませんが、とても個性的でおもしろい作品だと思いました。(この票の参照用リンク)
どの作品も楽しく読めました。彼女が戻ってくるというのは、力関係がまた変わったことなのでしょう。そうすれば、当然閻魔職かそれに近い役職として戻ってくるのでしょうから、亡者が送り込まれることは必然ですし、まっさらの豆腐も血染めになることでしょう。ぐしゃぐしゃになってハラワタや汚物に塗れた豆腐を無理矢理食わされて、喉をかきむしりながら死に、そして蘇生し、また食わせられる。まさに地獄ですね。切り刻まれた肉体は徐々に小さくなって、肉が混じった豆腐になる。魂の浄化までどのくらいかかるのか。想像すると面白かったです。(この票の参照用リンク)
舞台設定と人物配置が良いと思った。あと、あんまトーフ関係ねえじゃんってところが面白かった。(この票の参照用リンク)
上手い。
つかみが良くて、途中で放さず、まとまりのある終わり方をしている。
主人公から見た閻魔大王っていう形が完全にはできてないけど、個人的には「上気した顔で血糊のついた豆腐に見惚れていた。」ってとこでドキッとしちゃったんで主人公に感情移入してしまった。(大袈裟だけど)
展開もうまく読みを裏切るので読んだって感じがする。
この長さできちんとエンタメっぽく仕上げられることがすごいと思う。(この票の参照用リンク)
予選の時には気づきませんでしたが、相当文章のリズムに気を使っておられるように思います。コミカルな話を最後まですらすら流れるようにした、その努力に一票。(この票の参照用リンク)
理由:案外ばら色の日々なんてとても簡単に訪れる事実に、気付いちゃうかもしれないから(この票の参照用リンク)
どれも良いのですが、内包するテーマの普遍性に敬意を表し。(この票の参照用リンク)
三つの中では、一番印象が強かったかな、と。(この票の参照用リンク)
こういうのも純文学というのでしょうか。よく判らないけれど。
安心して読める文体というのが確かにあって、それを確立させることを自分は一つの目標に置きたい、と最近は考えています。(この票の参照用リンク)