第260期予選時の投票状況です。3人より5票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
1 | 近況報告 | 蘇泉 | 3 |
2 | 孤独な人が集まる喫茶店 | euReka | 2 |
火星に行く時代になってもその絵文字は生き長らえているのかと、
スターバックスや KFC 以上に変わらなさを奇妙に感じました。
メールでの近況報告も含めてリバイバルなのかなと思ってみたり。(この票の参照用リンク)
留学先がまったく違う文化の国だった場合、そこは、まるで別の惑星のように感じるかもしれない(英語のエイリアンは、宇宙人だけでなく、外国人を意味することもあるし)。
この作品では、最後のほうで火星の話が突然出てくるが、「外国への留学」と「別の惑星の開拓」が上手く重なっているというか、繋がっている感じがする。
どちらも未知への挑戦だ。
「#2 孤独な人が集まる喫茶店」は、私が書いた作品。
喫茶店みたいな、個人でやってるこじんまりした飲食店が好きで、たまに小説のネタにしている。
こういう店は入りづらい佇まいたっだりするので実際に入ることはほとんどないのだけど、玄関先の看板を眺めながらいったいどんな店なのだろうと想像するのが楽しい。
そういう空想の延長のような気分で書いたものです。(この票の参照用リンク)
よくよく読むと宛先の山崎先生?のメールアドレスがそこそこきちんとしていて、軽いノリの文としっかりとした構成の対比に唸らされました。身近な話のようで、実は…という結末もお見事です。江戸時代、江戸からお伊勢参りは片道15日掛かったそうですが、それを考えると世界は狭くなったものですね。(この票の参照用リンク)
孤独という文字は昔はさみしさの象徴のように感じていましたが、
ただ一人でいることを示すだけで、喫茶店はひとりで行くものに。
作品の風景も日常的情景で、遍在する現象としての孤独を感じます。(この票の参照用リンク)
きれいなオムライスを作るために三週間努力でき、客の要望に応じてメニューにない食事を準備をしたりして、十年店を維持できて、借金も無事に返せた人が、やはり孤独だったというのは身につまされる内容でした。その結末をもたらす人すら思いやれる人が感じる孤独、いえ本人の自意識はともかく、実はこの方は孤独ではなかったと信じたいですね。これでぴったり 1000字なのもお見事です。(この票の参照用リンク)