第259期決勝時の投票状況です。2票を頂きました。
| # | 題名 | 作者 | 得票数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 人形による月と夜明け | たなかなつみ | 1 |
| 2 | 新入生オリエンテーション | 蘇泉 | 1 |
言葉を持たぬ者（でくのぼう）と、持つ者（人形）、そして言葉を持たぬ者を操る者（操り人）という三者は、一人の人間の中にある異なる人格というか、状況に応じて現れる役割のようなものか。
われわれは、言葉を喋っているようで、その大半は誰かの真似や受け売りでしかないし、その言葉は誰かが意図的に、政治的にコントロールする目的でばら撒かれているものだったりする。
しかし人間とは概してそのようなもので、その愚かな「三者のループ」からなかなか抜け出せないのも真実だろう。
だけど、人間はそのループを少しずつ壊すことができたからこそ今の世界が存在するのであり、それが人間の歴史なのだと思う。（この票の参照用リンク）
やはり今期は本作が一番でした。展開が早くて良くまとまっていて、言うことがありません。
『瓶を開ける』は、こういう優しさを押しつけて女性の歓心を買おうとする男がいるのは分かりますが、そういう男に寄ってこられる女性にも、やや受け身で活動度が低いという点があるのは自覚した方がいいと思いました。バリバリ動いている女性には、こういう男は寄ってこないものですね。（この票の参照用リンク）