全投票一覧(日時順)

第255期決勝時の投票状況です。4票を頂きました。

#題名作者得票数
5君は小悪魔朝飯抜太郎2
2存在が雑テックスロー1
未公開票1

2024年1月8日 23時32分38秒

推薦作品
君は小悪魔(朝飯抜太郎)
感想
うまいなぁ。「これで僕より年上なんて」から始まり、
違和感をきちんと見せる演出は随時しっかりありながら、
ありがちな古くささを感じさせる描写でできあがっているから、
エンディングでのどんでん返しが心地いい判じ物になっていて、
引っかかりが余計に効果的に、すっきりした読了感がありました。(この票の参照用リンク

2024年1月6日 22時58分37秒

推薦作品
存在が雑(テックスロー)
感想
#2 「存在が雑」を推薦します

最後の1行のリフレインが作品を芸術側へ寄せてしまい、乗り越えられない人もいるのではないか?私は迷った末に、切迫感や自我の演出と受け止めて作品の重要な部品のひとつと受け入れた。

私たちは、私たちが脳内に作った存在を雑に扱っていませんか?こういう問いかけは、私は好ましいですね。作家の内省って、ここまで鋭くやって初めて作品になりますよね。


#3 労働仲間

形式好。作者好。話普通。

#4 恋と妖精とスチールウール

スチールウールを燃やすときれいで、焼け残ったスチールウールは輝きを持たない。
でも焼け残ったスチールウールは燃やす前より少しだけ重くなっていて、それは空気中に漂っていた酸素が鉄と結びついたからで…
こうした不思議な事象とその蘊蓄が、恋、あるいは、妖精と、相性がいい気がする。
幻想的な題目を、雑に直接的に扱う、この是非をどう判断したらいいのか?
悩んだ結果選ばなかった。

#5 君は小悪魔

読みながら迷う。
小悪魔的な女の子に見せていたものが、本当の悪魔でしたーという展開なのだが、その悪魔の姿を想像しなおした時にあまり変化がない。幼女(冷たい生体)か、人形か。異形の者ではなさそう。視覚的なトリックは少ない。
タイトルと「これで僕より年上なんて」で、早めに幼女っぽい者=悪魔を予想してしまうので、驚きもない。
悪魔から三つの願いを叶えてやろうと言われた時に、その悪魔を自分の膝に呼び、抱きしめて、このまま時が止まってしまえばいいと目を閉じて動かない、という心理状態になるだろうか?この答えがあるかどうか、探して迷ってしまった。主人公の所作や心境への納得感があった方が、作品がまとまるのではないか。(この票の参照用リンク

2024年1月5日 20時40分10秒

推薦作品
(結果発表まで非公開)

2024年1月4日 13時27分5秒

推薦作品
君は小悪魔(朝飯抜太郎)
感想
やはり今期はこれを超える作品はありませんでした。「とてとて、ひらひら、さわさわ。」擬態語が雰囲気をさらに素敵なものにしていて、結末の落差を際立たせています。

『恋と妖精とスチールウール』は 1000文字ちょうどにこだわったのでしょうから、一文字抜けは痛かったですね。理科の実験があったのは小学校か中学校か、それから十年後の自分には、さらにそこから十年後に、十年前と二十年前の両方を振り返ったときの気持ちが分からない、というのも面白く、不思議な気がします。

『労働仲間』は、アイデアは面白いし、この内容ならこのくらいのコンパクトさが素晴らしいようにも感じます。自作でさらに物語世界を広げて下さることを楽しみにしています。
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