第255期決勝時の、#5君は小悪魔(朝飯抜太郎)への投票です(2票)。
うまいなぁ。「これで僕より年上なんて」から始まり、
違和感をきちんと見せる演出は随時しっかりありながら、
ありがちな古くささを感じさせる描写でできあがっているから、
エンディングでのどんでん返しが心地いい判じ物になっていて、
引っかかりが余計に効果的に、すっきりした読了感がありました。
参照用リンク: #date20240108-233238
やはり今期はこれを超える作品はありませんでした。「とてとて、ひらひら、さわさわ。」擬態語が雰囲気をさらに素敵なものにしていて、結末の落差を際立たせています。
『恋と妖精とスチールウール』は 1000文字ちょうどにこだわったのでしょうから、一文字抜けは痛かったですね。理科の実験があったのは小学校か中学校か、それから十年後の自分には、さらにそこから十年後に、十年前と二十年前の両方を振り返ったときの気持ちが分からない、というのも面白く、不思議な気がします。
『労働仲間』は、アイデアは面白いし、この内容ならこのくらいのコンパクトさが素晴らしいようにも感じます。自作でさらに物語世界を広げて下さることを楽しみにしています。
参照用リンク: #date20240104-132705