全投票一覧(日時順)
第234期予選時の投票状況です。5人より12票を頂きました。
2022年3月31日 23時53分15秒
- 推薦作品
- 怒り心頭!地獄の鬼ごけし(朝飯抜太郎)
- 感想
- 「心の私は天を仰ぎ、肉の私は冷徹な仮面で通り過ぎる」や、「マスクもしてるし大丈夫」の繰り返し、
「小型太陽のような彼もこんな風に曇ることがあるのだということ」など、惹きつけられる言い回しが多い。
タイトルも面白くて、絵的にはちょっとコミカルなバディものっぽい。最後まで楽しく読みました。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- ジェンダーロールプレイングゲーム(テックスロー)
- 感想
- うまいなぁ、と、ただもう。こういう類の書き方って、どの辺の世代まで通じるんだろうとも思いはするんだけど、
様式美として、かなり若い人たちにまで浸透していたりもするのかな。「権限委譲」だけ漢字だったり、
「かちかん が たようか」のひらがなにおける違和感がすごかったりも面白い。タイトルもすごくよかったです。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 宇宙探偵(euReka)
- 感想
- 背景的世界の事象の大きさと、そのなかで繰り広げられる語り手と女の子とのあまりにも日常的な生活との乖離がすごい。
内容的に新規な印象はなく、むしろ物語的にも手法的にもノスタルジックな感じがすることも含めて、
この作品の味なのだろうと思いました。(この票の参照用リンク)
2022年3月28日 22時24分26秒
- 推薦作品
- 冬のポイントカード(蘇泉)
- 感想
- 最後のセリフで、悲しみと可笑しみが凝縮されて届けられる。
文体の、その朴訥な感じが、逆に留学生で垢ぬけない真面目な人柄を想起させていて、物語に合っている。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- ジェンダーロールプレイングゲーム(テックスロー)
- 感想
- ドラクエ1のようなひらがな遣いのゲームの装い方は、今の若い子はどう見えているんだろう。自分はノスタルジーと雰囲気を受け取った。
エンパワーメントを知らなかったのでググったがやはりよくわからない。
「てきは めに みえない どころか なんびき いて どこに いるかも わからない!」
が、絶望的な閉塞感の主観を見事に表していて好き。
権限委譲だけが漢字である。
なんかいいな、と思ってっていうのはなんかいいなと思う。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 宇宙探偵(euReka)
- 感想
- 自分のではないぬいぐるみが家にあるととても寂しい気持ちになる。わかります。
皆が、自分の役割を受け入れていることが、とても穏やかに進む話によってわかる。もうすぐ(かどうかわからないが)死にに行く宇宙船の中で掃除をする心境というのはどういうものなのだろうか。
そういうあれこれを想像すると、穏やかではいられなくなって、立ち上がって予定調和を変えにいくのが、ヒーローで、真っ当な物語だなと思った。(この票の参照用リンク)
2022年3月21日 17時30分55秒
- 推薦作品
- 冬のポイントカード(蘇泉)
- 感想
- 最後まで、興味を持って読めたので一票。
ポイントカードを作るまでの話は面白かったが、オチが弱いなと思った。(この票の参照用リンク)
2022年3月16日 0時37分9秒
- 推薦作品
- 冬のポイントカード(蘇泉)
- 感想
- 面白かった。
わかったような先が見えているようなしかし、
この結末に思わず笑いがこみ上げて、、、よかった。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 変異(たなかなつみ)
- 感想
- なんか最後まで読んでしまった。 たぶん先が見えるような。
見えていたような、最後に自由落下の続く空間を感じた。
最後まで読まないとこの落下する感覚は出ないだろう。(この票の参照用リンク)
2022年3月15日 11時4分40秒
- 推薦作品
- 宇宙探偵(euReka)
- 感想
- 個人的嗜好と思いますが、こういう作品は好きです。局所銀河群、たとえば かみのけ座矮小銀河は 14万光年離れたところにあり、そこと戦争できるようになったとは、銀河系内だけで戦っていた『銀河英雄伝説』よりも人々の活動範囲が広くなった時代が感じられます。そのころには地球時代の人々の伝説も忘れ去られてしまったことでしょう。未来の伝説よりも、ぬいぐるみを介した心の交流を大切に思ってしまった探偵、私は好きです。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- ジェンダーロールプレイングゲーム(テックスロー)
- 感想
- エンパワーメント、empowerment はウィキペディアに説明がありますが、分かるような分からないような。”能力開花の妨げとなる社会的抑圧から解放”、ガンジーの非暴力主義やキング牧師による公民権運動、アイヌ民族復権運動などが該当するそうです。いまどきはアニメのプリキュアシリーズなどで、少女たちが年長の男性を助けることはごく普通に見られますが、一般社会での人々の意識が変わるにはまだ時間が掛かりそうですね。(この票の参照用リンク)
- 推薦作品
- 怒り心頭!地獄の鬼ごけし(朝飯抜太郎)
- 感想
- 世の中、ままならないことはよくあるものですが、それを踊りに昇華して気持ちを落ち着かせることができたら素敵ですね。それが、落ちたとはいえコンペのアイデアとなったり、先輩との心の交流となれば、なおのこと素晴らしいですね。
『冬のポイントカード』は、まぁ世の男性はおうおうにして行きつけの店の女性店員を気に入ってしまったりするものですが、店員からしたら数百人もの客をそれぞれ3分づつとか対応していて、その客がポイントカードを作ったかどうか、覚えていなくても不思議ではありません。確実に覚えてもらうには、同僚になるのが一番でしょう。
『魔法使い』ではルッキズムかつ性的少数者への配慮がない、”普通”の若者の男性が描かれていますね。主人公がそこで異性装に目覚めたとか、バイであることを自覚したとか、そういう踏み込みを読んでみたかったです。ちなみに、四十歳まで童貞や処女でも普通に結婚している人は多数います。なかなか魔法使いにはなるのは難しいですね。性的経験がないことは、わざわざ周囲に告白する必要はなく、また恥じることでもありません。
『変異』は、すみません、全然分かりませんでした。子にすねを囓られる親の暗喩かとも思ったのですが…。(この票の参照用リンク)
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