第195期決勝時の投票状況です。6票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
5 | %窶ヲ | 塩むすび | 3 |
3 | それは多分、罪悪感かな。 | ウワノソラ。 | 1 |
9 | 私が私であることに気づく前と後の話 | euReka | 1 |
- | なし | 1 |
予選で選んだ作品。イメージを何度もなっているからだろう、登場人物がみんなしっかりしたキャラクター、役割を持っている。(この票の参照用リンク)
タイトルに関して、どう読んだらいいかもわからないし気にしていなかったが、もしかしたら絵文字のようなものなのかもしれない。
ヲが鉞で、%が千切れた体。
主人公は次々と躊躇いもなく人を殺し人を物のように扱う冷酷さがありながら、人としての感情を持ち合わせていることが短い文で表されているので、物語の立体感が出ているように感じた。(この票の参照用リンク)
この作者の別の作品も読んでいる者としては、内容や話の展開がワンパターンになっているように思える点がマイナス。
しかし、この作者独自の世界が描かれているし、個人的にも魅力を感じる作風なので、今回は一票入れたい。(euReka)(この票の参照用リンク)
決勝のほかの作品は悪意が何かしらの形で
表現されていたように思ったが、この作品にはそれがなくて
よかった。(この票の参照用リンク)
決選投票をするに際して読み返し、いいなと思ったのは、
自身の誕生日を定めたときを起点にして、
私が私であることに気づくというくだりでした。
「柔らかい感じのもの」や「トゲトゲ」など、
わかりやすい比喩として読みたくなるモノで満ちている話ですが、
語り手がそれとは少し距離をとっているように読めたので、
単純に読むべき話でもないのかもなと考えてしまったりしたのが、
個人的に面白く感じました。(この票の参照用リンク)
断トツで「これがいい!」と思へるものが無い。
『%窶ヲ』は残酷だが意味は無いし、『若気の至り』はオチが予想できる。
予選では他の3作品を推したが、ではこの中で「これ」と推したいものがあるか、といふと、無い。皆一様に「良い」が、「これ」といふ強さも思ひ入れも無い。強ひて言ふと『それは多分、罪悪感かな。』なんだけれど、自分の趣味で推してしまつて良いのか、といふ懸念がある。優勝すれば「好み」の作品が人の眼に留まるので、それはそれで良いのかもしれないが。(この票の参照用リンク)