第156期決勝時の投票状況です。4票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
11 | ホットミルク | 池田 瑛 | 2 |
7 | 植物系女子 | なゆら | 1 |
15 | 日暮れ | 奈月 | 1 |
ぱっと見た感じよりも軽やかな言葉選びで、カラフルな情景を描き出し、ふんわりした気分を運んでくれる。
読めば読むほど、甘い味がしみてきました。(この票の参照用リンク)
『植物系女子』
シュール。好みのモチーフだったこともあり、勝手に期待して肩透かしをくらってしまった。掴み所のない流れは面白いけれど、まだオチが弱く感じる。もう一声。
『日暮れ』
老夫婦が素麺を食べる話。あと447文字を不要とした理由がわからない。何だって人生になぞらえればそれらしく聞こえるのでは。
『羽化』
ひらがなの使い方があざとい。なんでサイダーだったのか、前半との差異も気になるし、むしろ必要ないのではないか。言葉遣いとか細かい部分が気になった。
『ホットミルク』
今期一番きれいにまとまっている。気になるのはやや甘すぎることくらいで、読んでいて心地よかった。ヨットに乗ったひとに声をかけるくだりはいかにも夢で見そうで、訳もわからずぞっとした。こちらに一票。(この票の参照用リンク)
7 植物系女子
「根」「みそ汁」「あざらし」「肛門」「鳩」「天ぷら」「さつま芋」とそれぞれの言葉が持っているイメージの関連が薄いように感じられる。
例えば「肛門」に「鳩」をつっこむ状況は非日常的で引っかかりの強い内容だけれども、これが作品の他のどこの要素と結合していくのかと。別に結合しなくちゃいけないってわけじゃないんだけど、人間の連想の仕組みから考えると、ふつう結合した言葉が出てくるよなと。
そういうぎこちなさを感じて、逆に気になった作品です。
11 ホットミルク
物を探す話。探求譚。クエスト。話としては非常に分かりやすい。ホットミルクが飲みたいんだなと。
エメラルドとか三日月とか、きれいな言葉が並ぶ。さっきの植物系女子と比べると、イメージの関連性がつかみやすい。「砂糖が熔けて」は「溶けて」だろうと思ったけど、これもなにか意味があるのかなと思った。
喉がカラカラで水が飲みたいなんて話は多いけど、ホットミルクってところがちょっとおもしろいかなと思った。
15 日暮れ
こんな日常あるのかなって思った。ほのぼのしてるけど、あったらいいなあ。いいか?
ちょっと分からないな。
17 羽化
心地よい映像が流れてきて気持ちよかったんだけど、投票にあたって読み返してみると、君って誰? 私って誰? と思って混乱してしまった。
きれいなんだけどなんかよく分からないという点では岩井俊二作品に似た感じを受けた。似た感じを受けたからなんだってことなんだけれども、もうちょっとプラスアルファがあればもっと変わるのじゃないか、と思った。(この票の参照用リンク)
正直、自分の中ではこれしかない!! って思ってました(この票の参照用リンク)