全投票一覧(日時順)
第152期決勝時の投票状況です。5票を頂きました。
2015年6月8日 22時48分39秒
- 推薦作品
- 消えた双子の物語(たなかなつみ)
- 感想
- 3消えた双子の物語
そうそう、生きてる時ってこんな感じがあるな、と思った。
ここに名前のある人間があらわれて、この双子の掲示板に対してアクションをとったのならば、もっと動的な話になったのだろうなと思う。けども、これくらいのふわっとした距離感の文章のほうが心地良いのかなと。
6空腹のいたづらごころ
文章が魅力的じゃなかった。文章がつまらなかった。
話自体も都合が良すぎる感じで、野暮ったくかっこ悪い。
9盲管銃創
「珈琲フレッシュ」って、そんなに気張った表現しなくても、と思った。
そうかこれは地震の話だったのかと、投票感想を見て思いました。そう思って読むと、見栄えの良い言葉で固めているけど、結局何が言いたいのか伝わってこなかった。
10南青山の美女とピンクのおじさん
強烈にのほほんとした感じの文章だった。ピンクのおじさんみたいなの良いよね、みたいに共感を求められているようで嫌だった。
14キジトラ
丁寧で良かった。なんか少女漫画のエピローグみたいな。
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3と14で迷ったのですが、文章の恰好として3のほうが好きだったので3に投票します。
14はすかすかなのがなんかしっくりこなかったです。(この票の参照用リンク)
2015年6月8日 17時50分40秒
- 推薦作品
- キジトラ(kyoko)
- 感想
- 丁寧に描かれていて、味わい深かったです。自力で立てない風情の子猫の時期と老猫の時期のみに焦点を当てた描かれ方が、作品の柔らかで切ない雰囲気をつくりあげるのに大きな役割を果たしているように思いました。(この票の参照用リンク)
2015年6月7日 22時1分37秒
- 推薦作品
- 消えた双子の物語(たなかなつみ)
- 感想
- その物語たちが私には読めないまま消えてしまったのかと思うと、何か妙に惜しい気持ちになりました。(この票の参照用リンク)
2015年6月7日 20時8分20秒
- 推薦作品
- 盲管銃創(キリハラ)
- 感想
- 少し前に掲示板であがった話題ですが、私は311を主題とした作品や何でも311に絡める読み方が嫌いです。それはただわかりやすい形をしているだけで、個人にとっての失恋や死別あるいは誕生や結婚といった出来事と本質的に変わらない。逆に言えば311を通じて普遍を描こうとするなら評価したいと私は考えます(そうすると311である必要はない)。
あえて穿った見方をすると、本作は311以後の作品として読めます。ただ311そのものにウェイトが置かれていない。以前以後、現在過去未来、そこから時代に視野を広げ、「貴様の今も、いずれ古き良きものに変わる。」「一度撃ち込まれた銃弾は二度と抜けないが、誰しも痛みと恐怖は抱えざるを得ない。」と語らせる。私はここに普遍を見ます。鋭く切って捨てる小気味良い語り口、諦念とともに拾い上げる最終段落、最初はその語り手の正体ばかり気になってしまいましたが、作品の主題からいってもこの視点の置きどころは巧いなあと思わされました。
ちょっと分かりにくく、カタルシスが弱い点がネック。とはいえ他作品もそれほど強くなく、逆にその読みやすさ分かりやすさゆえに深く残らないようにも感じました。スルメのように噛めば噛むほど味が出る本作に一票。(この票の参照用リンク)
編集:短編 / 管理者連絡先: webmaster@tanpen.jp