第143期予選時の投票状況です。5人より10票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
4 | りんご | qbc | 3 |
1 | トイレノ花子 | 岩西 健治 | 2 |
3 | 無題 | 白熊 | 2 |
5 | 口さみしい獣 | たなかなつみ | 2 |
2 | 病室の植木鉢 | 池田 瑛 | 1 |
素顔という単語は、顔と入っているのに顔そのものではないなあと思った。モノに例えるなら、ここに描かれているような半透明の薄片はとてもしっくりくる。
「私の素顔という言葉を言いたかっただけなのだろう」はそれだけ聞くと突き放した感があるけれど、先輩に対する好意的な文の合間に入れることで、理解しきれないけれど許容している、絶妙な距離感を生んでいると思う。(この票の参照用リンク)
楽しそうな同居生活のようでいて、
お互い素の顔では暮らしていない様が透けて見える感じが面白かったです。
だからこその最後の一文なのかなと。(この票の参照用リンク)
理想的な何か、軽妙で居心地のいい感じが好き。(この票の参照用リンク)
うーむ、全然交わらないかも知れませんが森鴎外の「ウィタセクスアリス」を思い出して仕舞いました。(この票の参照用リンク)
「君」の効果的な使い方に惹き込まれました。ああ、そういうことなのかと。(この票の参照用リンク)
うーむ、女の子二人など、淡々と描写して居る印象です。特に変った事件も無く。普通に読めるのではないでしょうか。(この票の参照用リンク)
三種類の「女」が時とともに流れていく様が見えて、面白く読みました。
タイトルは難しい。
「無題」というのが、固定されない「女」を表しているのかとも思ったのですが、
そういうようにも読めず。(この票の参照用リンク)
やっぱり惜しい。もっとこの人の書き込んだ文章が読みたい。
物語がここからはじまるのに、というもどかしさを感じる。(この票の参照用リンク)
なにか新しいアイデアを感じた。(この票の参照用リンク)
そうですね、桔梗は秋の季語ですが、冒頭枯れて仕舞ってアロエを所望する。アロエはアロエの花で冬の季語なので季節の推移を意識させられて読んで行く事が出来ました。勿論どちらも花が眼目で季語になって居る事に違いは無いのですが、アロエはどちらかと言うと医療用やアロエヨーグルトなど、あまり花では無い興味関心もありますので、俳句では「アロエの花」で季語として居るのでしょう。勿論「桔梗」も「白桔梗」「紫桔梗」「桔梗咲く」など花をあからさまに示唆した表現も多いですが「桔梗」とだけ言って居るのも多く散見されます。この小説では先ずは冒頭で如上のような骨格を意識して仕舞ったのです。(この票の参照用リンク)