まず名前を見て、euRekaさんの名前がないのがさみしかったのと、宇加谷さんの名前があるのがうれしかった。
1 宵待ち たなかなつみ
センスがいいな。どうして手放したのだろう。どうして店に来るのだろう。
2 金平糖と僕達 風花 立花
後半になればなるほど魅力的で、前半をもう一度書き直してみたら、変わったのではないかと、失礼だけど惜しい気持ちになった。
好きだから、投票するかもしれない。
3 ひとめみた瞬間に kadotomo
歌? ドラゴンアッシュのホットケーキを思い出した。
4 憧れの幽体離脱 前田沙耶子
「空室」というのは、死体の扱いをされて片づけられちゃったということか。
発想はおもしろい。作風は前作のほうが好き。軽くなった。
5 ねえ、スタン なゆら
もともとアリクイに囲まれているのに。
どうやって書いているのだろうな。この作品に限らず、今期の作品を読んできて、自分とスタンスが違うなと感じ、純粋にそういう思いがわいてくる。
6 Death and Alive 池田 瑛
こういうのを「ゲンを担ぐ」とは言わないと思う。これはこれで、夢がさめてほしいな。
結局はAliveしかないじゃないか、池田さんにしては浅いじゃないか、と残念。
人の死体を見ちゃうと、本当に数日間ごはんがのどを通らなくなるらしいですよ。
7 ××されない化け物 雨砂糖
たしか某幽霊マンガとか、雪女って愛されキャラだったと思うけど。あきらめるのは早いよ。
8 銀座・仁坐・寒坐 Gene Yosh (吉田 仁)
クラブ活動って何だ。
皮肉じゃなくて、この作品の票の感想を読みたい。素直におもしろそう。
9 おら動物になりテェ 美香ちゅー
最初の「!?」って環境依存文字? 短編で初めて見た。
金武さんっていう人の作品を思い出した。
10 人という存在 月見里 姫槊
新しく投稿しに来る人は、夢見がちな作品を書く人が増えたのかな。今期は多い印象を覚える。
「人という存在」というタイトルで書くのであれば、筆を尽くさなくちゃいけないのは「人」じゃなくて、その周り、環境、状況。
どういう所に人がいるのか、どう振る舞うのか。
11 スクリャービン 宇加谷 研一郎
ピアニスト。宇加谷さんも、下世話なのを書きたかったのかな。
うといから、スクリャービンと、アート・ブレイキーを検索して聴いている。現代風のカフェにどうして合わないのかわからない自分は、子供なんだな。
12 放っておけない私 岩西 健治
「私」と「俺」の使い分けは効果的でなかった。そうするのであれば、もっと凝ったほうがいいし、使い分けをしないで、ほかの書きたいことに集中したほうがいいと思う。
読み手はもっと何かあるんじゃないかと思ってしまう。
呪詛じゃないけど、お坊さんに唱えてもらうお経で、法事のたびに知恵がついて、能力が増えるとかならおもしろいかなと思った。勝手な思い付きです。
もう投稿されないのかな。
13 えび天 わがまま娘
連作で書いてる人なのか。
前作も疑問だったけど、同じ合コンに参加している人たちとはどういう関係なんですか? よくわからない。
14 体内時計 堂那灼風
そう、こういう書き方があるんですよ。川野という人の「静かな木」がそうで、僕の前作や「重豚」なんかも、それを参考にして書いている。
この書き方で書く人がいなくなっていたので、僕が得意げにやっていた。書きやすくて、独りよがりじゃない、万人に受けやすい作品になる。
書き方は同じでも、発想はコピーじゃなくてその人のものだから、へたな作品より個性がしっかり出る。
この堂那灼風さんも、それを知っているのかな。
15 夜行船 qbc
客室は船底にしないと思うけど、なぜ船底にしたのだろう。「夜凪の航海」という言葉はいいな。
「身ごもらなかった」のあとを句点だと思って、読みづらいなと思っていたら、読点で結んでいた。並列で結んでいた。
三人の、つながりのない人たちが、家族という体をつくって、漂っていた。設定に作家臭がする。
qbc作品で、僕の中の代表作はなかったけど、やっと好きなのに会えた。
〉15 夜行船 qbc
え、船底に客室なかったっけ、て思ったらやっぱちゃんとありました。
〉客室は船底にしないと思うけど、なぜ船底にしたのだろう。「夜凪の航海」という言葉はいいな。
確か調べて書いたはずだし、指摘されてちょっと焦りました。
http://www.pts-cruise.jp/nknow/q-and-a/q02.asp?afs=&
〉qbc作品で、僕の中の代表作はなかったけど、やっと好きなのに会えた。
良かったです。
私は自分のだとこれが今は好きかなあ。
http://tanpen.jp/158/17.html
そちらのリンク先で質問に書いてあるからそうだとは、判断できないと思います。回答のほうを見ても、大部屋が船底にあるとは書かれてないですし。
たとえば、船の構造でしたら、こちらのほうが参考になると思います。
http://www.taiheiyo-ferry.co.jp/senpaku/kitakami/image/kitakamisennai.pdf
http://www.taiheiyo-ferry.co.jp/senpaku/new_ishikari/image/ishikarisennai.pdf
http://www.taiheiyo-ferry.co.jp/senpaku/kiso/image/kisosennai.pdf
僕も一度しか乗ったことがなくて、あまり正確なことは言えないんですが、大部屋に泊まりました。
船のバランスからいって、船が動くためのエンジンとか燃料、荷物の車といった、重いものが船底の位置に来て、客室なんて軽い部屋は、安いイメージの大部屋であっても、海面よりも上部に設けられているものだと思います。
取り急ぎお返事まで。
〉〉15 夜行船 qbc
〉〉客室は船底にしないと思うけど、なぜ船底にしたのだろう。「夜凪の航海」という言葉はいいな。
〉え、船底に客室なかったっけ、て思ったらやっぱちゃんとありました。
〉確か調べて書いたはずだし、指摘されてちょっと焦りました。
〉http://www.pts-cruise.jp/nknow/q-and-a/q02.asp?afs=&
〉
〉〉qbc作品で、僕の中の代表作はなかったけど、やっと好きなのに会えた。
〉良かったです。
〉私は自分のだとこれが今は好きかなあ。
〉http://tanpen.jp/158/17.html
横槍を入れる形になってしまいますが、
「船底」の「客船」は、「色々様々な人たちと雑魚寝」する部屋であり、「「私の子宮を貸す?」」という発言への伏線となっていると私は解釈しました。
「船底」は「体育館のように広くて」との描写がある。体育館は、「平面」としてもバスケットコートが2面入る広さくらいあると思うけれど、「体育館」の特筆すべき点の1つは、空間的な高さだと思う。ほとんどの体育館が2階建てはある構造になっている。そして、船底にそんな「体育館」みたいな構造のある船は、重心が不安定で設計上許容されない。
そこまで考えたら、「船底」は写実的な表現ではなく、象徴表現、比喩表現であると捉えた方が自然かなぁーって。
お二人の議論を読んでいて、「そういうことかも?」的に思いました。私の読みがお二人の議論で深まりました。ありがとうございます。
〉あーなるほど。
〉船底に近い、って書いたら良かったのかな。
あーやっぱり「船底」は、写実的、て観点からだと違和感がある感じなんですね。
2人から明言されたとなると、私のミスですね。しろくまさんごめんなさい。
私の記憶だと、確か下のほうに大広間があって、
で調べてみたらやっぱりそうだ、となって「船底」にしたのですけど。
完全に船底っていうのとは違う。
船底近くの客室とかにすれば良かった。4字しか増えないし。
岩西さんが書いていましたけど(http://tanpen.jp/bbs/nbbs.cgi/temp/2620)、
その通りで、作品は読んだ人の理解でしかないんですよね。
別に作品じゃなくったって、私の見ている赤色はあなたが見ている赤と同じかみたいなことで、主観はそれぞれ違いますが。
でもこの「船底」みたいにみんなが違和感を覚えるっていうのは、私の選択ミスですね。
作品というのは読み手の心理を操作する技術の結果ですから、
こういう風に私が意図していない部分に読まれるのは、ミスです。
意図していなかったけど、良い連想があったというのは別ですが。
作品の意図を書いてしまうことはあんまり好ましいこととは思わない・さらに投票中でもありますが、
池田さんの船底と子宮の結びつけは、自分でも、あ・そっか、と思いました。
どうしても「船底」「客室」をいれなくてはならないなと思ったことは確かで、
それはそういうことだったのかなと思いました。
「夜行船」と「年を取ってからの結婚」というイメージを起点に書き始めましたが、
話としては、そーゆーことだったのかもしれない。
ぶっちゃけ最初は妻と娘は血縁でしたし、でも書いているところで血が繋がっているはずがないと感じて変えたんですよね。
短編サイズで核心がぺろっとえぐりでる時もありますが、こーゆー風にあいまいな時もあって、
まあ夜行船の夜の闇の中を進むもわっと判然としない雰囲気もあるし、まあいいかなと思って脱稿した次第です。
〉 横槍を入れる形になってしまいますが、
〉「船底」の「客船」は、「色々様々な人たちと雑魚寝」する部屋であり、「「私の子宮を貸す?」」という発言への伏線となっていると私は解釈しました。
〉
〉 「船底」は「体育館のように広くて」との描写がある。体育館は、「平面」としてもバスケットコートが2面入る広さくらいあると思うけれど、「体育館」の特筆すべき点の1つは、空間的な高さだと思う。ほとんどの体育館が2階建てはある構造になっている。そして、船底にそんな「体育館」みたいな構造のある船は、重心が不安定で設計上許容されない。
〉 そこまで考えたら、「船底」は写実的な表現ではなく、象徴表現、比喩表現であると捉えた方が自然かなぁーって。
〉
〉
〉 お二人の議論を読んでいて、「そういうことかも?」的に思いました。私の読みがお二人の議論で深まりました。ありがとうございます。
〉
〉〉あーなるほど。
〉〉船底に近い、って書いたら良かったのかな。
qbcさん、ごめんなさい。
「写実的」と私が曖昧な表現をしたのが悪かったです。
「21歳の大学生」が船で旅する、しかも結婚直前までシングルマザーのご家庭(塾の講師もピンキリですが、大体給料は高くない)。想定される娘の旅行というのは、バックパッカーです。お金を出来るだけかけないで旅をするということ。3等客船とかで、雑魚寝当たりまえ。そういう、お金を掛けないで旅行をする、という意味で「船底」と表現されたのは、とても「写実的」([形動]現実を、主観をまじえずありのままに表現しようとするさま。リアリスティック。デジタル大辞泉、より)です。船の構造から言えばリアルじゃないけど、お金の無い学生の旅というならリアルですよ。十二分に写実的です。そして私は、最初はそのような意味で読解しておりました。もちろん、違和感なかったです。「ミス」なんてないと思います。
ただ、私自身は、上記の解釈で読んだ後、お二人の議論を読んで、あ、こういう解釈もあるかな、と気付いただけです。「船底」で「体育間で」「色々様々な人たちと雑魚寝」というのが、その女性の器の大きさ、子宮の広さ、悪く言えば奔放さを感じて、それが、「私の子宮を貸す?」という発言に繋がるなぁと思ったのです。
あと、念の為に書きますが、「私はこう読んだ、思った」というだけの感想を書いただけです。作品を批判する目的で書いてません(そういう意図で書いたら、掲示版って荒れません?)。
作者が一生懸命「鹿」を描写したとして、私がそれを「馬」だと言って、それを押し通すつもりはありません。わたしは、趙高ではないです。
読者に対して意図した心理操作をしたい作者さんであれば、参考にしていただけたらと思って書いてます。別にそうじゃないという作者様は読み流していただければ嬉しいです。少なくとも、「小説のお作法」とか「表現上のミス」とかを指摘することに興味はありません。あるとすれば、それらでさえを踏まえて、どのように読むか、というチャレンジングな読書行為に興味があります。
蛇足:
夜行船って、やっぱり海をイメージしますし、羊水(海水と似ている成分)の中にいる胎児も連想しちゃうかも。
とりあえず、なんかすみません。掲示版を混乱させてしまったようで……。
〉あーやっぱり「船底」は、写実的、て観点からだと違和感がある感じなんですね。
〉2人から明言されたとなると、私のミスですね。しろくまさんごめんなさい。
〉私の記憶だと、確か下のほうに大広間があって、
〉で調べてみたらやっぱりそうだ、となって「船底」にしたのですけど。
〉完全に船底っていうのとは違う。
〉船底近くの客室とかにすれば良かった。4字しか増えないし。
〉
〉岩西さんが書いていましたけど(http://tanpen.jp/bbs/nbbs.cgi/temp/2620)、
〉その通りで、作品は読んだ人の理解でしかないんですよね。
〉別に作品じゃなくったって、私の見ている赤色はあなたが見ている赤と同じかみたいなことで、主観はそれぞれ違いますが。
〉でもこの「船底」みたいにみんなが違和感を覚えるっていうのは、私の選択ミスですね。
〉作品というのは読み手の心理を操作する技術の結果ですから、
〉こういう風に私が意図していない部分に読まれるのは、ミスです。
〉意図していなかったけど、良い連想があったというのは別ですが。
〉
〉作品の意図を書いてしまうことはあんまり好ましいこととは思わない・さらに投票中でもありますが、
〉池田さんの船底と子宮の結びつけは、自分でも、あ・そっか、と思いました。
〉どうしても「船底」「客室」をいれなくてはならないなと思ったことは確かで、
〉それはそういうことだったのかなと思いました。
〉「夜行船」と「年を取ってからの結婚」というイメージを起点に書き始めましたが、
〉話としては、そーゆーことだったのかもしれない。
〉ぶっちゃけ最初は妻と娘は血縁でしたし、でも書いているところで血が繋がっているはずがないと感じて変えたんですよね。
〉短編サイズで核心がぺろっとえぐりでる時もありますが、こーゆー風にあいまいな時もあって、
〉まあ夜行船の夜の闇の中を進むもわっと判然としない雰囲気もあるし、まあいいかなと思って脱稿した次第です。
〉
〉
〉
〉
〉〉 横槍を入れる形になってしまいますが、
〉〉「船底」の「客船」は、「色々様々な人たちと雑魚寝」する部屋であり、「「私の子宮を貸す?」」という発言への伏線となっていると私は解釈しました。
〉〉
〉〉 「船底」は「体育館のように広くて」との描写がある。体育館は、「平面」としてもバスケットコートが2面入る広さくらいあると思うけれど、「体育館」の特筆すべき点の1つは、空間的な高さだと思う。ほとんどの体育館が2階建てはある構造になっている。そして、船底にそんな「体育館」みたいな構造のある船は、重心が不安定で設計上許容されない。
〉〉 そこまで考えたら、「船底」は写実的な表現ではなく、象徴表現、比喩表現であると捉えた方が自然かなぁーって。
〉〉
〉〉
〉〉 お二人の議論を読んでいて、「そういうことかも?」的に思いました。私の読みがお二人の議論で深まりました。ありがとうございます。
〉〉
〉〉〉あーなるほど。
〉〉〉船底に近い、って書いたら良かったのかな。
なんか大丈夫ですよ。傷ついたとかそういうのではなくて、
自分の中でもちょっとゆるいかなと思っていた「船底」の部分を、
やっぱり指摘されたかと思っただけなので。
むしろ良かったです。
今回は批判ではなく感想だったということで、私も池田さんの意見は感想だと感じていましたよ。
でも、それとは別に、批判は良いことだと思うんですけどね。
批判はなんか悪い意味に捉えられているけれど、
批判って、この作品はどこまで達成しているかという見積もりでしかないと思うんですよね。
例えばこの作品は、若い人には共感を呼ぶかもしれないけど中年には青すぎて面白くないだろうとか。
技巧や主題を持ったある作品が読者に及ぼすだろう影響の範囲を分析しているだけで、
そこに良し悪しって価値尺度の観点はないよなあと思います。
短編では投票するので、最終的に好悪はつけますけど。
あといくつか。
〉「21歳の大学生」が船で旅する、しかも結婚直前までシングルマザーのご家庭(塾の講師もピンキリですが、大体給料は高くない)。
書いてて思ったんですが、この「現妻」はたぶんお金持ってるぽい感じだと思います。
なんかあざといんですよね。子供産めなくていい? とか言ったり、子宮の話で子供を褒めたりしちゃうところが。
籍は入れてないだろうけど、たぶん「僕」の前にも男がいる。
書いてないことは想像するしかないわけで、書いた私自身にも分からないことですが。
〉 蛇足:
あ・それで「身ごもらなかった、身ごもらせなかった子供の行方」て表現になったんだと思いました。
〉 夜行船って、やっぱり海をイメージしますし、羊水(海水と似ている成分)の中にいる胎児も連想しちゃうかも。
どーして「行方」って使いたかったんだろうと不思議な部分でした。
知らない人同士で、文章だけでコミュニケーションしているので、多少の齟齬は発生して当然だと思っていますから、そんなに気にしなくて大丈夫ですよ。
ただ、そういう誤解に疲れてしまう人には、難しい方法かもしれないですが。