第97期決勝時の投票状況です。7票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
6 | マックシェイクと轆轤首の憂鬱 | なゆら | 3 |
9 | 蜜蜂 | オハラショウコ | 2 |
15 | スズメガ | 高橋唯 | 2 |
9 蜜蜂 オハラショウコ 5
この作品だけ、票がはいってるのがよく分からなかったんですよね。イレズミの蜂がちゃんと機能していて、作りものっぽい仕掛けで好きではあるんだけども、蜂が実際に刺すってように読めちゃうまで書いてるのは、比喩なのかどうなのか曖昧なところで、票を入れられる人はこういう曖昧さがokということなのか。
まるで蜂にさされているように感じている、というところで留めていたら品があったと思う。
6 マックシェイクと轆轤首の憂鬱 なゆら 4
決勝に残った「牛」とほとんど同型の話しなんだけど、こちらのほうが質がいいんじゃないのかなと思った。イメージが転がってゆく話だけど、ろくろ首という素材自体が、書いてる人の筆速みたいなのが伝えるのにいいイメージだったんじゃないのかなと思う。
2 牛 わら 3
冒頭から転がる想像力が面白かった。つらつらつらーといったところで、まとめかたも良かった。背中だろうがお尻だろうが、哀しいものは哀しいんだよ、っていう感じで。
コンテストなので投票せずという気持。
ところで、「清酒白鹿のコマーシャルのように」といったあたり、まったくわからないイメージだったのだけど、ネットで読んでる分にはちゃちゃっと調べられるから、良いのだと思うけど、こういう<一部には分るたとえ>の手法も、ふつうのお店売りの本でも常套になるのかなと。
15 スズメガ 高橋唯 3
行間やその言葉の持つ謂れと呼ばれるような情報をメタデータという無味乾燥な言葉でひっくるめるようになって、もう、ずいぶん経ってしまったような気がするのだけど、このお話は<スズメガ>とか単語の持ってるメタデータや、<ギャング>とか<尼>とかが織りなすストーリーからたちのぼるメタデータの綾の物珍しさが際立ってる感じ。
ただ、そのメタデータの綾の玉虫色は面白いのだけど、そっからまたより重力のある核が感じられたらなと思って投票しなかった。
(この票の参照用リンク)
予選票で書いてしまったので、特にいうことはないのです。(この票の参照用リンク)
面白かった。展開がひどくて良かった。(この票の参照用リンク)
一読したときに、なぜこの作品に五票も入ったのか! という驚きがありましたけれど、他の三作品と比べてみると頭ひとつ抜けていると言わざるを得ませんね。
でも、好きな作品ではありませんけれど。(この票の参照用リンク)
蜂が飛ぶのが はちみつの切れ目
(この票の参照用リンク)
『真昼の死闘』が見たくなった。(この票の参照用リンク)
感想というより疑問なのだが、うどん屋の外の通りで、ギャングにカツアゲされる家族のことを「新参」と言っているのがよく分からなかった。何か特別な地域なり共同体なりがすでに物語の中にあって、そこへ件の家族がやって来たということか? または、あえて感覚的に言葉を入れてみただけということだろうか? なんにしろ、こういう不可解な言葉の使い方には、想像を掻き立てる効果はあるなと思った。(この票の参照用リンク)