全投票一覧(日時順)
第28期決勝時の投票状況です。12票を頂きました。
2004年12月22日 23時36分31秒
- 推薦作品
- ユミに会いに行く((あ))
- 感想
- 「睡眠革命」には思わず笑わせられたし、「耳」も捨て難いのですが、一番には「ユミに会いに行く」を選びます。(この票の参照用リンク)
2004年12月22日 17時16分0秒
- 推薦作品
- 耳(曠野反次郎)
- 感想
- このインパクトはやはり捨て難い。
「ユミに会いに行く」は朝の連続テレビ小説のようでいいし、「睡眠革命」は「ドラえもん」の何でも反対にしてしまう道具で授業中瞬く間に眠ってしまうのび太が大いに誉められるのを思い出すしで二つともいいのだが、読んだ後のインパクトは「耳」の方が上だった。(この票の参照用リンク)
2004年12月22日 0時45分59秒
- 推薦作品
- ユミに会いに行く((あ))
- 感想
- 着々としていて、あたたかい印象がよいです。
「ユミができないんだったら私がしないといけない」「住みついちゃった」などのこまかい言い回しの使い方がミソなのかもしれません。(この票の参照用リンク)
2004年12月21日 23時26分21秒
- 推薦作品
- 耳(曠野反次郎)
- 感想
- この作者独特の黒い雰囲気が心地よく醸し出されている。
ミステリアスな部分と辛気臭い部分の対比が面白い。(この票の参照用リンク)
2004年12月20日 0時8分41秒
- 推薦作品
- 耳(曠野反次郎)
- 感想
- やっぱりこれかなあ。すごいものを読んだっていう感じがするし。ここまで来るといやらしくないなあ、とも。
『短編』ってジャンル不問だから、この作品のように、他と違っているところをアピールできれば強いと思う。
それから、狙って書いている(と思われる)ところもいい。「たまたま書いたらこんな風になっちゃいました」じゃなくて。一文一文をじっくり眺めると、何となく意図があるような気がする。
結論として、正直言って内容は好みじゃないんだけど、それを圧倒するものがあったと考える。(この票の参照用リンク)
2004年12月18日 7時24分40秒
- 推薦作品
- ユミに会いに行く((あ))
- 感想
- どれが優勝してもよい作品が残っていると思うのですが、もう一度読むか読まないかで、これに。(この票の参照用リンク)
2004年12月14日 4時42分25秒
- 推薦作品
- 耳(曠野反次郎)
- 感想
- 「耳」しかないと思う。今期は「耳」か「午後のかほり」かというところ。作品のなかに力ある世界観、空気を展開し、きちんと収束させたところが良い。比較する対象も見当たらず、オリジナリティに優れている。「耳」は特に強い作品だと思う。(この票の参照用リンク)
2004年12月12日 11時29分3秒
- 推薦作品
- ユミに会いに行く((あ))
- 感想
- 「ユミに会いに行く」…素直に読める空気感の好ましさで、一票投じました。現実にありそうなのに、改めて焦点をあてることがないような二人の距離感が、新鮮でした。
「睡眠革命」…最後まで一気に流す語り口が良かったです。やはり、「私」に引っかかってしまいました。
「耳」…グロテスクで濃密な描写がいつまでも心に残ります。(この票の参照用リンク)
2004年12月11日 6時12分1秒
- 推薦作品
- なし
- 感想
- 「睡眠革命」作風に定まったところがあるので、今回、決戦に選らばれていて、とてもうれしい。 状況が複雑で、筋立てが判りにくかったから、理解するのにとても苦労した。 真相が明らかになってゆく過程で、正田悦也が元山源一の夢になぜ潜れるのかに、さらに言及があれば素直に読めたと思う。
「ユミに会いに行く」上手い。積み重ねられていて、書き慣れたものを感じる。 ただ、直しがどこか稚拙で手代わりを感じたが、それが狙いなのかが見極められずに見送る事にした。 呆れる程に上手いので、次回作にも期待しています。 (めだか)(この票の参照用リンク)
2004年12月9日 18時8分42秒
- 推薦作品
- 耳(曠野反次郎)
- 感想
- 三種三様の三作が残ったわけで、北村さんが言っておられるように、決勝の行方は興味津々である。
予選で推した三作のうち、一作だけが決勝に残り、本来なら何も悩まずにすむところだが、ここではたと立ち止まる。
曠野さんの「耳」を、という声が、それこそ耳もとでささやくからだ。
率直に言えば、「耳」にはちょっとひっかかってしまうところがないわけではない。大きく前後二つに分かれたパートの、前半部の方だけで作品は完結している。そう思って読めば、後半部で展開される壮麗な猥雑さは、実は前半部のなぞりでしかないとも感じる。しかし、その上であえて色に色を塗り重ねる作者の手つきには凄みがある。屈折したリズムがあり、豊饒なイメージがあり、なおかつ、奇跡的にも、一種の洒脱さ、洗練を失っていない。
さて――ここから先は、それこそ、もう純粋に個人的な信条の問題だと思う。
(あ)さんの小説はまぎれもない完成度を備えているし、貴重なその向日性といい、饒舌だが決して過剰ではないバランス感覚といい、誰からも愛されそうな、万人向きの小説と思う。しかし、もっと破格で過剰な何かを求めたい読者、言葉の、何というか、呪術的で荒々しい力というものを信じたい一読者にとって、「耳」のような小説は大きな励ましなのである。自分にとって小説とは何か、どうして自分は小説を書くのか、を問う時、僕にとっての答えは、「耳」の方にある。
逡巡の末、大げさに言えば信仰告白みたいな気持ちで、「耳」を推す。
(この票の参照用リンク)
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