今期は久々に票を投じたくなる作品があったので、感想も書きました。お暇な方はどうぞ。
http://d.hatena.ne.jp/lilac_guitar/20070718/1184769452
〉今期は久々に票を投じたくなる作品があったので、感想も書きました。
審美眼が厳しいのですね。さすがに、と思いました。
力のある感想は読んでいて教えられることも多く、良いと思うのです。いきなり『葬列』から、ああこの主人公は周囲を置き去って列の前に出ていたのか、と思わされたことなど、いろいろありました。
『例えば千字で刹那を』の感想もいただきましたが、そうだ、この作品に持たせるべき方向性は偏執であるべきだった、と他人事のように思いました。それほどまでに、見事に本質を突かれました。上手く物語を集中されられなかったのも、本当のことなのでしょう。
ただ、ひとつだけ言っておきたい。電磁波は微分方程式によって記述される現象であるため、無限小の概念を含む。それは先端技術を担う者としては基礎であり、変化が無限小の時間の中で起きていることは当然知っていることなのである。それに対して主人公が求めているのは、知覚できる最小の時間である。
―――否定に否定を加えると反転して肯定になる、それは即ち言い訳と言う。
〉ただ、ひとつだけ言っておきたい。電磁波は微分方程式によって記述される現象であるため、無限小の概念を含む。それは先端技術を担う者としては基礎であり、変化が無限小の時間の中で起きていることは当然知っていることなのである。
すいません、よく意味がわかりませんが、僕が書いたことは科学的に妥当ではなかったんですね。何を否定されたのかわからなくて困りました。要するに、電磁波があれば無限小の時間も理論的には記述できるってことでしょうか。
>それに対して主人公が求めているのは、知覚できる最小の時間である。
これも読み違えていました。すみません。知覚できる最小の時間の範囲を広げることこそ主人公の求めることだと思っていました。最終的には「無限小」と言われるほど短い時間を知覚することが目標だと思っていて、ロマンの話だと思ってたんですが、実は現実的な話だったんですね。
黒田皐月によくあることなのですが。言ってしまってから、これは内容が、あるいは表現がおかしかった、ということが最初からあって、今でも変われずにいるのだと、そう言っている今なお思わされています。これがそれ。
何がおかしかったのかを、今またおかしなことを言ってしまう可能性を考慮しないで言いますと、
〉よく意味がわかりませんが、僕が書いたことは科学的に妥当ではなかったんですね。何を否定されたのかわからなくて困りました。要するに、電磁波があれば無限小の時間も理論的には記述できるってことでしょうか。
無限小は概念として存在しますが、「無限」であるために計測することはできません。主人公はそのことを知った上で、より短い時間を求めています。そして、
〉知覚できる最小の時間の範囲を広げることこそ主人公の求めることだと思っていました。最終的には「無限小」と言われるほど短い時間を知覚することが目標だと思っていて、ロマンの話だと思ってたんですが、実は現実的な話だったんですね。
これは貴見のとおりなのです。
さてそうして後悔しながらも、それが掲示板を賑わす一臂の力になるのであれば続けても良いのだろうと、いつもそんな結論になってしまう、黒田皐月でした。