北へ 作者: 壱倉柊
よく気持ちがわかる。しっかりかけている。その上で、登場人物のどちらかの気持ちが、(読んでいる)自分の気持ちとかさなると、金の取れるプロの仕事になる。 ……じゃないかと思いました。
P対称性の破れ 作者: 笹帽子
束の間 コーラ ホルダー ポップコーン めて ゆんで しょゆうけん エンカン
駆けくだる ずるりずるり くりかえす
これは氾濫である と、イメージしました。
読み返したら 第二魂 というキーワードがありましたが、このキーワードは、霞んでみえなかった。
ちょっと、おねーさんに抑圧されている弟のつぶやき。 に、読めました。
『脳を漬ける』 作者: 石川楡井
すんなりと、読み進めておもしろかったです。
>数十年間忘れ去られ、糠床に漬かり続けた脳を祖父ちゃんの頭に戻すと、
ここまでは、お茶の間から生物・脳科学を見ている。と、読んだのですが。
>論文三十ページを書き上げた。
の終わり方は、科学からの記述のように読めました。意外な感じはするんですが、
そこまでの進行とちぐはぐな感じもしました。
完成度の高さが、……効果・結果もきわだたせている。と思います。
>バシバシ言われるの大好きです。
ロマンティック・ミライ 作者: 彼岸堂
完成度の高い掌編。そこで、質問が浮かんできます。
1000文字で、何を狙っていますか? 4コマ漫画でも同じだと思うのですが、完成したひとつの作品、それだけで面白いのは当たり前。
さらに、何かを求められるのではないでしょうか?
平成20年に「月旅行新世界探検」というSFを読んだような読後感でした。
完成度が高いだけに、無意味さを感じてしまいました。
ところで、食は、人間の欲望ですが、その料理方法は、栄養と味を分けたところだと思います。
栄養は、飽食だといわれる。分野ではないでしょうか? 味は、珍味・ゲテモノなど、の(小説)料理法、でしょうか?
思い出すのは「おいしんぼ」、とか言う漫画に見られるような、味の商品化ですね。
新聞社をあげて珍味。まあ、そのうち、新聞社もつぶれるだろうと、思います。
あの漫画の現代的な意味は、その辺にあるのではないでしょうか?
おひるねXさん、丁寧な批評ありがとうございます。
あと、ごめんなさい。正直掲示板で直に書いてもらえると思ってなかったので完璧に見過ごしていました。
私は自分の書く作品に毎回テーマ性が薄いのを気にしていたので、改めてこう指摘されるとやはりゾクゾクきますね。努力する気が起きます。
何せ批評的にはマゾい人間でして。
少々横道ですが、私は『食』に関して難しいこと考えるのはあんまりしません。
私の中での食の価値観は『人生で食事できる回数には限界がある、だからこそ人は金払ってでも美味い物を食べるべきだ』というものなので。
食の概念そのものは、多分食事を不味くすると思います。あくまで私的な考えですが。
まぁとにもかくにも、人間やはり美味いもの食べて死にたいですよね。
黒田皐月 さま 感想ありがとうごさいます。
わたしも感想を書かせていただきます
アカシック・レコードをめぐる物語 異界編
作者: 黒田皐月
ちょっと難解でしたが、、……
漱石 記録 無駄だ あふれる 男は
と、読みました。
最後の一行はなめらかで、ひとつのメッセージになっているように感じました。
アカシックレコードとは、手の平の上の暗闇のようなものだ。
と、云われているようで、自分の手をひろげてじっとみてしまいました。
わたしは何も握っていないただの手の平でした。