第264期決勝時の投票状況です。3票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
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5 | わたしも今夜、あなたのことを考えながら眠ります | euReka | 2 |
1 | ループ | 病みねこ | 1 |
命も言葉も軽いものになってしまっている物語世界で、
笑いだけが本来あるべき軽さをもたず意味を失って重くなっている。
主客転倒したような笑えない世界で笑うしかない現実が重い。
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戦争の恐ろしさはこういう形でもあるのだな、と改めて考えさせられました。死と向き合う日々が如何に人の正気を蝕むのか。『わたしはここに存在します』という言葉が流行る世情も、疎外感があふれていて恐ろしく、これが空想ではなく、現実に普通にありそうなこともまた恐ろしいですね。
『病気』は、病気すら克服した未来では、情報収集で人に問うことはなくなっていそうで、さらには人とのコミュニケーションもなしで済ませていそうで恐ろしいですね。
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ネット上での、またはネット上だけで成立している恋愛という現代的な現象について考えさせられた点で、一票入れたい。
ネット上だけの恋愛は、基本的に、相手に対して現実の肉体関係を求めない空想的な恋愛であり、良く言えばとても文学的な行為かもしれない。
しかし悪く言えば、ネット上での空想的な恋愛とは、現実の厳しさから逃避するための行為でしかないとも言える。
この作品では、空想的な恋愛に耽溺する行為が示されているだけで、それ以上の発展や展開がない。
読者が本当に読みたいのは、空想的な恋愛の先にある何かであり、作者はそれを書くべき(追求すべき)だと思う。(この票の参照用リンク)