第174期決勝時の投票状況です。4票を頂きました。
# | 題名 | 作者 | 得票数 |
---|---|---|---|
9 | 帰る場所 | わがまま娘 | 2 |
6 | 結石 | 岩西 健治 | 1 |
11 | 遺品 | euReka | 1 |
#4
またSEXかよ! とつっこまざるを得ない。おもしろい。
#6
痛そう。気絶オチはなんかごまかされている気がしてあまり好みではない。
#7
うーん、細かいこと言うとこの内容で「又」とか違和感がすごい。
#11
好き。時間から空間。スケール、場所は時と密接に繋がっている。箱が九州に引き伸ばされるのと同様に、箱を譲る一瞬の関係性が九州旅行という長い時間に引き伸ばされる。よいです。
#9
丁寧な感情描写、抑圧からの解放。救いみたいな結末というかラストの一文自体が基本的に受け付けないたちで、どうしてもその点だけは好きになれないんだけど、途中までの全てシャットアウトしてしまう感じには揺さぶられた。今期はこちらに。(この票の参照用リンク)
「孤独」を表現する作品は多いと思うが、この作品には、単に孤独が表現されているだけでなく、その孤独と「どう向き合うか」ということがちゃんと書かれていると思う。いくら「孤独」について上手く書いたところで、それと「どう向き合うか」ということが書かれていなければ作品として物足りない気がしていたので、この作品には、そういった意味での満足感がある。
しかし、この「どう向き合うか」を書くのは、それほど簡単なことではなく、前向きなことを書こうとすれば、どうしてもわざとらしくなったり月並みな表現になったりするものである。しかしこの作品では、「どう向き合うか」についての表現が、割と自然にできているのではないかと思う。(euReka)(この票の参照用リンク)
結石に苦しむ主人公の丁寧な描写がすごくて、自身は体験したことがないんですが、その痛みを自分も抱えている気になりました。
ヤリ男やしゃがむ女の膝、フランス映画などの背景を彩る小道具の病者も、作品内にピタリとおさまっていて、気持ちがもっていかれます。
最後の単語の羅列まで気がきいていて、これはやられたと思いました。とてもよかったです。
(この票の参照用リンク)
予選票の通り。
今回「帰る場所」も良かったので、少し迷ったが、第一印象を大切にして「遺品」とする。わたしは小説の技術的なこととか、文章テクニックだとかに明るくはない。比喩などの裏読みもあまりしない。でも、読んでいて、ちゃんと組み立てられた文であることは分かるし、なにより、単純にこんな世界観が好きなのだ。(この票の参照用リンク)