全投票一覧(日時順)

第161期決勝時の投票状況です。8票を頂きました。

#題名作者得票数
6Death and Alive池田 瑛3
15夜行船qbc3
2金平糖と僕達風花 立花2

2016年3月8日 23時49分1秒

推薦作品
Death and Alive(池田 瑛)
感想
夢と現実とのあわいに漂う様な感じが出て居ると思いました。(この票の参照用リンク

2016年3月8日 17時21分54秒

推薦作品
金平糖と僕達(風花 立花)
感想
比べることすら出来ない、色彩の無い僕達のお話、私はとても大好きです。味が変わらなくとも彼女はその金平糖をけして口にはしないのだろうなと感じました。これからも作品、楽しみにしています。(この票の参照用リンク

2016年3月7日 19時53分11秒

推薦作品
Death and Alive(池田 瑛)
感想
どれもよかったので迷いましたがこちらに1票。
予選でも票を入れたんですが、改めて読み返してもやっぱり面白い。1000字足らずでしっかり展開・完結していて、予選通過作品の中で最も短編らしい作品だなと思いました。何となく中島らも的な雰囲気を感じました。好きです。(この票の参照用リンク

2016年3月6日 22時51分57秒

推薦作品
夜行船(qbc)
感想
 冒頭、『妻と妻の前夫の子供一人。』なるほど。妻と前夫「と」の子供一人ではないので、冒頭から飛ばすなぁ、と小説の勢いを感じた。いきなりアクセル全開。

『町を歩いていたら偶然小学生時代に通っていた塾の先生と再会』って嘘くさい。小学生から43歳まで、同じ町に住み続けているような感じで、「偶然」って……。めっちゃ怪しい。

『(親睦を深めるという妻発案の他人行儀な名目のもと)家族三人で旅行』
 妻と親睦を深めるって日本語的に違和感があるから、親睦を深めるのは、夫と妻の娘なのだろう。って、何が他人行儀なのかが意味が分からない。「親しい間柄であるのに疎遠な者どうしのようによそよそしく振る舞う」が、他人行儀の意味。あぁ。なるほど、夫と娘が親しい間柄なのに、他人行儀なのね。なんか怪しいですよー、この夫と娘の関係。
『俄かに僕の娘になった』って、「俄かに娘」になる前は、どんな関係だったのでしょうね。

『船にも夜行があるんだ』って、会話が恐い。「夜行(やぎょう)」の意味を確認すると、「百鬼夜行(ひゃっきやぎょう)のこと」。さらに百鬼夜行を調べると、「悪人どもが時を得て、勝手に振る舞うこと。また、多くの人が怪しく醜い行為をすること」。
 「自動車行」って聞き慣れない言葉だと思ったら、車の中にいる人が怪しく醜い行為をするということか。娘さんが言った、船での夜行も同じ意味かな。

「実は私も残らない」
「自分の子供じゃない?」
 って、この夫、凄いなぁと思った。「実は私も残らない」と言われて、「自分の子供じゃない?」と切り返せる発想力。「え? それどういうこと?」とか聞き返さないで即答。さすが確信犯。語るに落ちているけど、こういうすっとぼけたことを平然と言える人じゃ無いと、『素知らぬ顔で他人同士の家族』のふりはできないと思う。『一切の書類仕事を妻に任せる』あたり、巧妙。
 
 妻も、自分の遺伝子が残らないのに、『あなた天才』発言。腹に何か醜いものが眠っている。

 家族という船の中での、夜行を見事に描いている。決勝投票。(この票の参照用リンク

2016年3月5日 20時28分10秒

推薦作品
夜行船(qbc)
感想
『夜行船』
適度な気持ち悪さ。関係性を切り取る視線や、描き出す際の細密さは他にないと思う。悔しいけれど一票。

『金平糖と僕達』
全体的にくどい。二段落目で急に読み手に釈明し始めるとか、「灰」ってすんなり入ってこないとか。没入できない。

『憧れの幽体離脱』
結末をどう捉えるかで印象が異なる。読後に妙なざわつきが残る、気になる作品ではあった。もう一歩。

『Death and Alive』
テンポがいい。「〜感触が後頭部に残っていた」とかも面白かった。ただ夢オチ連続と結末がいまいち。

『スクリャービン』
好みではなかった。ストレートすぎるからか。性欲を喚起されるシーンは熱帯雨林と蛇って、フォーマットでもあるんですか。

『体内時計』
発想と描写がしっかりしている。頭よさそう。ただ感情は動かない。夜行船の気持ち悪さ(外)や、スクリャービンの欲望(内)みたいな、作品の内外でいかに感情を動かすかだと思います。(この票の参照用リンク

2016年3月2日 20時31分18秒

推薦作品
金平糖と僕達(風花 立花)
感想
 うーん。順当に考えれば「夜行船」に票を入れるのだろう。「夜行船」と「憧れの幽体離脱」は完成度からいって十分であるし、その中でも「夜行船」は特に良かった。「金平糖と僕達」は先の二作品に比べると不完全な作品となる。けれど、一番忘れられない作品となると「金平糖と僕達」になってしまう。予選票を入れたこの三作の中から決勝票を入れようと思っている。
 今回考えていたことに「不完全さ」というものがあった。小説に完成度を求めることは重要である。ただ、完成度やテクニックの優れた小説であれば、別に「短編」に依らなくてもいいだろう。何か表現したいことがあって、それを暗中模索して昇華させることが「短編」であるとすれば、「金平糖と僕達」のような不完全な作品でも作品としての価値は十分にある。上手い『小説』でも『作品』として見た場合にインパクトに欠けるというか、言いたいことをちゃんと伝えようとする意思のようなものを感じるのはやはり「金平糖と僕達」であるように思う。(この票の参照用リンク

2016年3月1日 11時0分22秒

推薦作品
Death and Alive(池田 瑛)
感想
 コミカルさと重厚さを併せ持った話に似合う、軽やかだけれどもはっきりした表現が畳み込まれている感じが気に入りました。夢が重なる展開自体は目新しいものではないかもしれませんが、血なまぐさいのに妙におかしい感じがまさに夢のようで面白かったです。
 予選通過作品のみ重ねて読み返し、評価が変わりました。決勝投票はこちらで。(この票の参照用リンク

2016年3月1日 10時5分40秒

推薦作品
夜行船(qbc)
感想
全体的に暗いのにどこか眩しい。明暗が分離するでなく、混在する。名状しがたいお洒落感。読む度に目前に迫り来るそれは夜行船さながらなのかもしれない。(この票の参照用リンク

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