そう、「夜行船」でした。
お返事を頂きありがとうございます。
「女とコーヒー」を読みました。qbcさんの「点と点」がよくわかります。
僕の「展開の移動距離」は「点と点」ではなく、始点から終点までの、長い一本のレールのイメージです。
(僕の中だと、わかりにくいかもしれませんが、これかなと思います。http://tanpen.jp/147/19.html)
点の繋がりを想像させるのではなく、繋がりを示したうえで、どこまでその線が遠くまで行けるか、ということを考えていました。
読者に「展開の刺激」を与えるために、僕とqbcさんが「飛躍」を意識して書いていても、スタンス、書き方に違いがある。
僕は「線」を示すのに対して、qbcさんは「点と点」を示す。やり過ぎがよくないのはどちらも同じ。
ちょっと面白いですね。
〉作品を読んでいただいてありがとうございます。
〉血の繋がらない作品はこれですね。
〉http://tanpen.jp/161/15.html
〉作品を書いた時期と投稿タイミングはずれていることが多くて、妹の手前は、夜行船を書く一年前に書いています。
〉
〉展開について私が思うことは、二つあります。
〉
〉一つは、読者は退屈したくて小説を読むわけではないから、展開という刺激はあったほうが良い。
〉もう一つは、特に飛躍についてですが、人間は点と点を結ぶのがとても好きです。絵画で、静物画というジャンルがありますが、例えばテーブルの上に果物カゴと骸骨が置いてある絵。これを見ると、どうしてこの二つは並んでるんだろうか? と考えてしまう。その好奇心を煽るために展開を飛躍させます。
〉(作品でいうと、これが2点間の距離の話ですね。展開ではなく言葉ですが。
〉http://tanpen.jp/137/12.html)
〉
〉そして文句さんもご指摘の通り、やり過ぎも良くない。
〉(あと飽きますね)
〉またこれらの真逆の考えでももちろん良い。
〉
〉
〉
〉
〉
〉〉千文字の小説が文字数の制限のない小説より、奥の深いものなのかどうかはよく分からないけれど。俳句は確かに奥の深いものだと聞いています。
〉〉制限があるからこそ技術の方向性が生まれる例は、枚挙にいとまがないと思います。極論を言えば、世の中のすべてがそうか。
〉〉
〉〉いくつか物語を書いてみて、展開こそが、物語が面白いかどうかの核だと、確信めいたものを持っていたのですが、ふと思うところがあったので、独り言です。
〉〉qbcさんの最近のを読んでみようと思って「妹の手前」を読みました。以前に読んだあの作品はなんだったか、数が多いので分からないのですが、同居しているのだけど血の繋がりがない三人の話、あの頃の書き方から「妹の手前」は、物語の紡ぎ方が同一線上にあって、物語の一文字目から千文字目までの中で、読者の予想の斜め上、「展開の移動距離」がどこまで遠くまで達したか。qbcさんもそういう考えに至ったのかなと思うところがありました。
〉〉自分もそういう思いで幾つか書きましたし、そんな思いのまま、次期にまた投稿してしまっています。
〉〉でも展開の飛躍なんて、言ってみれば乱暴なだけですからね。自分で思いますけど、度が過ぎると、物語に対して無責任なだけになっていないか。物語に対して真面目だったのかな、そういう自戒が生まれて、むやみに遠くまで行けばいいというものでもないのではないか、「最後のひとり」ぐらいの距離がちょうどいいのではないかと、ふと思ったのです。
〉〉
〉〉ああでもない、こうでもないというところが、奥が深いということなのかもしれませんが、ちょっと考えを改めてみようと思いました。