第26期 #8

白亜の夕暮

 雨が降ってきた。
 あたりを見回すが、雨宿りできそうな木の一本も見あたらない。聞こえてくる鳴き声の主が何なのかは考えないようにして歩く。
 風呂に入っている最中にタイムスリップなんて、するもんじゃない。



Copyright © 2004 黒木りえ / 編集: 短編