第110期 #3

やさしさは世界を、魂を救うだろう

手下「ボス、できました!台本できました!読んでみてください!!」

犯:どうもごめんください
婆:なんじゃあんたは誰じゃね?
犯:おばあちゃんどうもこんにちは、わたくしはですね、孫でございますよ、忘れましたか?
婆:孝介かい?ちょっと違う気がするが、
犯:おばあちゃんたらまったく、忘れっぽいんだから。孝介ただいま帰ってきましたよ
婆:あらあら、よく帰ってきたねえ、で孝介の耳はどうしてそんなに大きいんだい?
犯:それはね、おばあちゃんの声をよーく聞くためですよ
婆:じゃあ、孝介の目はどうしてそんなに大きいんだい?
犯:それはね、おばあちゃんの顔をよーく見るためですよ
婆:じゃあ、孝介の口はどうしてそんなに大きいんだい?
犯:それはね、おばあちゃんの定額給付金をもらって、特大のハンバーガー、メガマックを一口で食べるためだよ
婆:それなら、振り込んでおくから口座名義を教えな孝介
犯:しめしめ

ボス「却下、そもそも時代錯誤だし、ちゅうかお前この世界向いてないと思う」



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