第26期予選時の、#9氷を渡る(でんでん)への投票です(3票)。
読んで損はない。
「氷を渡る」「膝」「泡」「難病少女vs.難題女」 から
僕と君と観客が、ぜんぶ皆が他人として描かれているので、感情移入することなくすらりと読める。 映画を見ているようで情景が捉えやすい。 主役の少女が最後に取った行動は、どちらかというと嫉妬ですね。 集団のなかでの自分のポジションを変えたくないという、保守的な心情が働いたからゆえの行動でしょうが、 それをそっと後押しするのは、そんな心を踏み散らかして「渡ってしまえよ」と言ってしまえる、彼の前向きさでしょう。 保守的な心情への自己嫌悪と、彼への競争心からくる嫉妬です。 「あなたにこれができる?」と、彼ができそうにない事をやってみたくなったんだろうなぁ。(めだか)
参照用リンク: #date20041008-233253
池の周囲の観客と一緒になって、固唾を飲んで展開を見守り
ラストシーンに、あっと言わされました。登場人物の複雑に
入り組んだ感情も、いちいち頷けてしまって圧巻でした。
上等の推理小説を味わったような読了感に一票。
参照用リンク: #date20041008-221048
「きみ」がすごく嫌な女に映ったんですが、解釈間違ってんでしょうか。それともこれが「女の魔性」というやつか。或いは「僕」は裏切られることを承知の上で「きみ」に声援を送ったのか。或いは「僕」も「きみ」と同じく「無口で地味な」存在だからそのような行動に出たのか。
とか勝手に考えながら一票投じます。
参照用リンク: #date20041004-215148