第26期決勝時の、#17泡(戦場ガ原蛇足ノ助)への投票です(3票)。
泡にもいろいろあって、炭酸水と人魚姫ではひとあわの重みも大分違うわけですが、この作品は的確に炭酸水であったのがよかったのではないかと思います。甘すぎるような味がないような性質というのもそうですし、私はひと缶(あるいはひとびん)飲み切る直前にお腹が膨れてしまって残りの少量を持て余すたび複雑な思いを味わったりもするのですが、その小さく安い身近な泡はちょうどこの作品を読んで感じる感覚のようなものである気がするのです。炭酸水に手をかざすような愉しさやら、上記の複雑さやら、上品ぶれない味やら。好きな作品です。(市川)
参照用リンク: #date20041022-223902