第117期決勝時の、#5インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(わら)への投票です(6票)。
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』
とにかく読んでいて楽しかったです。語られるエピソードの面白さもさることながら、テンポのよさとか言葉の選び方とかうまいなあと思いました。いい意味で力が抜けているのもよかった。
『密閉信仰』
題材としては一番好みなんですが、おしい、という感じでした。後日談として理由を並べられても、理由はいくらでも後付けできてしまうから「本当にそう思ってるの?」って疑いがつきまとう。そうするとオチも弱くなってしまうのかなと思いました。
『猫川俊太郎の死』
「私の子宮を縦に切り裂くジッパーを恋人のように優しく下ろした。」はいいなと思ったんですがそれ以外は響いてこなかったです。
参照用リンク: #date20120705-032619
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」
アイデアが面白い。切れ目なく流れるように話が続き、段落を入れる隙を作らない手法も見事。
文句なし。
「密閉信仰」
描写が丁寧で起承転結がはっきりしているのは好印象。
ただ結末がありがちか。段落で一時下げをしていないのもマイナス点。
「猫川俊太郎の死」
文章は上手いが主題を曖昧にしすぎだと思う。
時事ネタに欠かせない切れ味の鋭さが感じられない。
参照用リンク: #date20120704-131349
♯5
読者に、一切考える余地を与えず話を進めて行く技法には感心した。爽やかな情熱というか、決して嫌いじゃない感じ。でも千文字だから成立しうる、一発芸かな。
♯14
物事を達観してるつもりだけど不安を抱えている登場人物がいて、何も知らない主人公がある物語に接触しながらとんでもない秘密に遭遇して、ビックリするという話。上手く出来ていますね。
♯17
これを書いていた頃は、ただ絶望の中をさ迷うしかありませんでしたが、東京の官邸前巨大デモを知った後は、心の風景が一変しました。これはすでに時代遅れの小説であり、ただの記録です。
(euReka)
参照用リンク: #date20120703-180740
確かにおもしろかった。だが、
どこかですでに読んだことがあるような読後感で、とくに、300年かかってここまできた(地方都市)と、いうのはそのまま、あったような気がする。(なかったらごめんなさい。)棺おけを担いで歩くわけにも行かないってのは笑った。現代・現状に触れる枕が必要なのではないだろうか? 読者の今日の生活に触れるという意味です。
参照用リンク: #date20120703-001452