#15
もしも娘が生まれたら
抜かしてた。
面白かったんだけど、なんだか喉につっかかる感じ。私が小説を読むのは、異質な新しさを感じたいためであって、こういう使いなれた安堵感が欲しい訳じゃない。
かといって「使いなれた安堵感」が嫌いな訳じゃなくて、こーやっていざ感想を書くとなると、コンテストで投票ってなると、自然に弾いてしまう部類。
こーいった、民話風の作品はいたるところで見かけるし、もちろん「異質な新しさ」もいたるところで、どっちもありふれたものではあるんだけど、なかなか、折衷した作品には出遭えないなと思う。
テクニカルなところだと、行をはさんで7年後って飛躍が妙に気持ち良かった。
こんなに時間が経たないと気付かないんだなーって。
こちらの面白さを立てればあちらの面白さが立たずで、バランスって難しいよなって思った。