小説は、その人が小説だなと思ったものが小説、くらいの意味でしかないかなあ。
出版されたものしか読まなかったら職業作家のものしか小説に思えないだろうし。
短編の作品とかを知り合いに読んでもらうと、詩? てよく言われるし。
まあ難しいはなしではなくて、言葉自体がそんなもんですけどね。
ずっと不定。一定になったらそれは死語ですよ。誰も使わなくなったってこと。
お寿司って言われたら、私は光りものって思い浮かべるんですけど、
ある人はマグロって考えるだろうし、職人さんて思う人もいるかもしれない。
カリフォルニアロールなんかお寿司じゃない、くらいのことですよ、小説とはなんて。
小説家を、趣味の裁判官て揶揄した表現を見かけたことがありますが、
全くその通りだと思います。
作品には、書いた人がこれは小説だろうなと思ったものが詰まっているだけ。
不定の小説の意味を問うよりは、なぜこの人はこれを小説と考えたのか、
という問いの立て方をした方が、納得できると思いますよ。
探せば権威のある人が権威ある小説の定義は見つかりますし。