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7 逢魔が時

 描写ははぶいても面白いかもしれない。
特に最後の何行かは、老人の描写が作品のスピードを落とすので
叩き込むように僕がしゃべり倒しながら老人の様子をセリフ内で表現したらいいかもしれないと思った。どちらにしろ、「石をめぐる短編小説1000字版」がここで読めたらいいなと思った。少し趣向の違うのも読んでみたいから。

8 医者と死神の微妙な関係

 医者と死神の関係が、よくわからないまま終わってしまって残念。
昔から知り合いだったのかな。どういう流れでこういう関係に至ったのかがつかめなかった。長くすればもっとまとまりのある話になるんだろうけど
通り一遍な雰囲気はぬぐえなかった。まことに残念。
 何かしら話の中心になるものを丁寧に書いて、何を書きたいのかはっきりさせてくれたらなと思った。
 「命を救う」シーンで私が一番覚えているのは浅田次郎の「きんぴか」の「血まみれのマリア」という作品。例えば、そういうシーンを骨にして、そこに死神を絡ませたらすごくリアルな話になったかもしれない。


9 シバタ坂のデンジャーゾーン 

 この作品は「八丁林」と違って、何でこの名前なんだろう?とか不必要なことを何一つ考えなくてもよかったし、「ANUS」に向かって一直線な話の流れが逆に爽快。特に頭を働かせる必要が無いというのも、小説を読む楽しみの一つだと思います。優勝するかどうかは難しいかもしれないけど。でもこれは「オチ」「スピード」「創造性」にかなうだろうか。実にわかりやすいけれど、こういう作品の方が、多くの読者を呼び込めるのだろうか。

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