仮掲示板

第59期ご感想ありがとうございます

 『短編』に参加させて頂き、ありがとうございます。はじめまして、『硝子の虫』を投稿いたしました、森 綾乃です。

 こんなにたくさんの率直なご感想を頂いたのは、初めてのことで、大変新鮮でした。しかし、改めて自分の書いたモノを読み返すと、ひとしきりオロオロいたしました。
 
●辛目のご感想のほとんどが、『で?』というものでした。なるほど、中身がなく、我ながら退屈です…

●何度か、『悲劇的』を『悲観的』とすべきである、とご指摘いただいております。ごもっともです…しかし、ちょっとだけ言い訳させて下さい。これは、『悲観的』としていたところを、破綻している上におこがましいことを承知で、あえて『悲劇的』としたものです。ナルシスティックに不幸を嘆く陳腐な『私』、その姿は、いかにチープでも『悲劇』である、という思いがありました。ナルシーの二重構造です。むしろ『喜劇』とし、調整しようかとも思いましたが…
 
●主人公の性別についてですが、『結果的に』男性です。当作は、私(ガラスの十代女子)が体験し、考えたことを、徒然なるままに文章にし、断片を無理やり小説の型に押し込めそこなったブツです。『私が』とか『私は』ばかりで、まさにqbcさんの『寂しい』というお言葉どおりです。イメージ的に、冒頭で『家庭の医学』にドキドキしてるのは私自身ですが、写真を『猥雑』と感じ、並木道を去るのは、どこかの三十路の男性です。
 無理やりすぎる性転換を行った心中を分析しました。結局、私は文章中の自分自身を嫌い、無理やり遠ざけ、他人にしてしまいたかったのです。単に『女医』との関係において、男性の方が面白そうだな、という思いつきもあります。黒田皐月さんが、駄文を3回も読み返してイライラなさったことを思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいです。ごめんなさい。

●単に心情描写が稚拙なだけなのですが、私が『私』を『突き放して』いる、と長月夕子さん感じられるのは、むしろ望むところです。なるほど、長月夕子さんの描いて下さった『私』は、繊細でかわいい感じがして、大変好感が持てます。

●目の構造に関する正しい知識などほとんど無いくせに、ちゃんと調べるのさえもめんどくさがっておりました。無理やり『硝子』で繋いだ文章に対する丁寧なご指摘に、もぐらさんはなんてインテリな、いい人なんだ…と感激しました。

●しかし、ロチェスターさんはそのものズバリです。年齢・性別・境遇まで、文章にばっちり滲み出てるんだなぁ、と思うと、恥ずかしくてわぁぁ、となりました…


 最後になりましたが、ご感想・ご指摘に、採点、はたまた楽しい添削をして頂いた、ロチェスターさん、ハンニャさん、黒田皐月さん、回転武士さん、チキンさん、qbcさん、長月夕子さん、もぐらさん、三浦さん、又、予選票を入れて下さったでんでんさん・海さん、そして読んで下さった皆様に、心よりの感謝を申し上げます。 

 長文失礼致しました。…ご感想を読む前に、うっかり同テイストの暗ーいブツを第60回に投稿済です。これからもよろしくお願い致します。

Re:第59期ご感想ありがとうございます

はじめまして、長月です。

>なるほど、長月夕子さんの描いて下さった『私』は、繊細でかわいい感じがして、大変好感が持てます。

それは残念。
私が勝手に変えてしまったとはいえ、やはり技術不足でした。
私はどちらかというとこの作品を喜劇よりに読みました。
(皆さんの感想を読んでわかったんですが)割と女子には多いこの手の思考回路が、実は男子にはあまり無いのかなと思い、すぐ悲劇的になっちゃう心理をもっと喜劇よりに手を加えてしまったんです。
実は私にもこういうことはよくあって、つい先日もあわてて子宮がん検診へ行ってきました…
(不正出血が!→パソコンで調べる→癌かもしれない!→どうしよう、こんな小さな娘を残して私が死んでしまったら!→医者に駆け込む)
だからどちらかというと私はこの作品の主人公は若い女の子で、淫猥だと思うのも若い女の子の心理だと納得して読んでました。
ちなみに私は7年の結婚生活の中で、こういうことで度々大慌てするため、夫にあきれられています。
とうわけで私はこの作品を喜劇にとって、「すぐに悲劇的な方向へ物事をすさまじく悪くとらえる主人公の様子を繊細な手法で表現することで、ちょっと笑っちゃう感じ」に仕上げているんだなあと思いまして、その方向へ変えちゃったんです。すみません。
突き放すならもっと突き放すか、あるいは、この主人公の後ろ向きな性格をのめりこんで書くほうがもっと面白かったのではないかと、前回書かせていただきました。(喜劇的に)
で、方向付けした結果、私に似てるなあと思いまして、私は私が好きなので、かわいいなあと思ってしまったという次第です。


短編は女性の参加者が少なめなので、ぜひ、コンスタントにご参加いただければうれしいです。今後もよろしくお願いします。

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