18 美術館でのすごしかた qbc 1000
自分の作品のことを話すのはプラスな
ことだと思います。
前に書いたことがあるような気が
するのだけど、
「この小説のどこが面白いの?」
と訊かれた時は、俺は極力、答えるように
しています。
俺は自分が「面白い」と思う箇所があって
作品を書いています。
その箇所を面白く感じられない読者がいる場合、
その読者は俺と感性が違うことが考えられます。
感性が違うのはよくあることです。
そして、面白いというのは、
作者含めたくさんの人が面白いと
感じることだと思いますので、
書いた人一人が面白いと思う作品は、
面白い、とはいいません。
また、作者が「つまらない」と
言った作品でも、読者が「面白い」と
言えば、それは面白い作品です。
そういう基準で書いています。
自分が面白いと思った箇所を
他人に読んでもらい、
面白いと言われた箇所は活かし、
つまらないと言われた箇所は削る。
このトライ&エラーの繰り返しを
続ければ、面白い箇所だけを繋げた
作品が書けると思います。
いちばん気をつけなくてはならないのは、
つまらないものをお世辞で面白いと言う
読者を持つことだと思います。