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4 スペース・リビドー 灰人 859

今日は2つやります!

>宵空に瞬いたのは、一番星ではなかった。

という末尾の一行は、全体の「こうあって欲しい」
という一人称「ぼく」の期待を含んだトーンに
対してそれを裏切るようで、ここは小説だと考える。

あと寝相が

>だらしないマラソンランナーみたい

というのは驚いた表現で、ちょっとこの比喩を
想像することができない。
どんなんだ、この寝相。

エレベーターガールに対する妄想は甘いかと思う。
小説は新しいイメージの発案者たるべき側面も
担うべきだと考えているので、ここはもっと
徹底的にやってしまえと感じた。

エレベーターガールの交渉する相手がその
デパートなりの商品部の部長さんでそれは
不倫関係で彼はテクニックはないが普段の包容力が
ハンパなく、そもそもこのガールは幼少時に
不幸な家庭に育ちエレクトラコンプレックスの
持ち主だったので技術抜きで年上の男性と関係構築
しているという時点で満足しているとか。

そして、男の子が女の子に対して性欲を感じていて、
しかもそれを恥かしいとも思っていて払拭したいと
感じるのはわりと当たり前のことなので、ちんちんを
宇宙に放り投げて想像の世界での解決を試みる、
ではなく、ちゃんと現実の世界で解決させた方が
面白かったのでは、と考えました。

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