仮掲示板

感想(15‐17)(※一部訂正)

 ※少々思いやりに欠ける表現がありましたので、内容を一部訂正させていただきました。ご迷惑をおかけします。……euReka


15 行動一つで幸運は君の元さ

 言葉が定着せず、原稿用紙の上を空回りしているような感じがした。
 しかし、青春の一場面を切り取ったようなこの小説には妙にぴったりとはまっているような気もするので、それはそれでいいのかもしれない。


16 うちの兄りん

 千文字の、四分の一ほどの文字数を使って長文の引用(のようなもの)をやるとは恐れ入った。それにちゃんと“兄の毒殺”というオチとして成立しているのはみごとだ。
 しかし、兄と主人公の力関係が逆転しつつあるときに、あえて兄を殺す理由がよくわからない。つまり兄に対する憎しみが、力関係の逆転によってサディスティックな感情へと微妙に変化した、ということだろうか?


17 200Q

 社会(小説)の枠から疎外された、200Q年を生きる“「彼」「彼女」(作者)”のモノローグ。今すぐ誰かに何かを伝えずにはいられない。息がつまりそうで、死にそうで、どこにも出口がない。でも生きてる。考えてる。考えてもむなしいが、生きてるから考えるしかない。でも答えはない。出口はない。村上春樹の最新作は読んでない。読むつもりもない……。

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