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〉・読者の一人としての感想に徹したいのでHNは1002でいきます。よろしく。
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〉・感想の基準は読み手である私が読んできた本や体験になってしまうと思います。
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〉・「短編」掲示板へは平日のみの投稿となります。
〉・感想への返信等はとくにのぞんでいません。
〉・よろしくお願いします。
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〉のい「恐怖」(81期)感想
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〉 かつて両親のセックスを目撃したことがトラウマになっていた女性が、いつしか自分も娘を出産することになって(この子も私と同じようにセックスを汚らしいと思うんだろうか……)と感慨にふける話だと読みました。
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〉 話そのものは結構深いテーマだと思います。みたくない親のセックスをみてしまうと、それがトラウマになって人間が獣に思えてしまう、という気持ちはわかるし、それが女だったらなおさらそうかもしれない。ただ、この作品は、作者の文体がちょっとポルノっぽい気がします。
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〉具体的には
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〉「耳を塞いでも聞こえる女の喘ぎ声、獣のような男の息遣い…あれは私の母と父」
〉「母の手は父の男根を握り」
〉「いつも私を撫でてくれる父の手は母の乳房へ」
〉「快楽を貪っていた」
〉「パジャマをぐっしょりと濡らし」
〉「母に隠された獣のような裏の顔」
〉「母が私のパジャマを脱がせようとボタンに手をのばしてきた」
〉「指に力が入らず結局は母に脱がされた」
〉「あ゛ぁー…んあぁーう゛ぁー」
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〉……たくさん抜き出しましたが、そう、たくさんありすぎるんです。たった1000字のなかで、これだけポルノ的な語彙がでてくると、ずばり作者は「母が父の男根を握る」シーンを書きたかったのではないか、と思えてならなくなってきます。そうすると、これはまた別の視点で、つまり、「ポルノとして」読み直すことになります。
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〉ポルノとして読むと、獣のような、男根、ぐっしょりと、裏の顔、といった言葉が直接的すぎて、それはそれでこっちの妄想を広げてくれない。たとえば私はホルモン焼きやモツ鍋が好きなんですが、そして、男だけでなく女性にも人気がある料理だと思いますが、それは最近のモツ鍋屋の内装や広告がモツのイメージを変えたことと関係があると思います。もしも、モツ鍋屋の看板に、生きた豚の内臓の写真が載っていたり、「その場で豚を解体する生モツ・デー」というイベントなどをやったとしたら、今のブームは終ってしまうんじゃないでしょうか。
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〉モツやホルモンにはコラーゲンがたっぷり、美容にいい、味もおいしい、とモツの臭いイメージをぬぐって、おいしいところを強調するからこそ、ブームにもなります。そして、皆、じゃあモツを食べるとき何も思わないかというと、やはり、心のどこかでモツが内臓であることを意識したりして、モツを恋人ではない女と食べたりすると、やはり隠そうとしても隠しきれないある種の気分がでてくるんじゃないでしょうか。デートで女が焼肉を食べたいというのは……とか。
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〉ポルノだって同じように思う。男根、ぐっしょり……とかかれて興奮してしまうほど、うぶな読者も少ない気がするし、なんとなくひいてしまう。そこはわざと隠すところだと思いました。抜書きした上記の箇所を削って、そういう言葉をつかわずに、書いてみるのはどうでしょうか。
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〉ちょっと興味がわいたんで、自分も書いてみました。設定は同じで、主人公は女です。
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〉「両親の寝室から聴こえるクラシックがうるさくて眠れない。一言いってやろうとノックもせずにドアをあけると、部屋から溶けたバターのような匂いがした。こっちをみた二人の目は猫のようだった。私は気持ちが悪くなって、すぐに自室にもどった。何かいってよ、と思った。今みたのを忘れようとしたけど、忘れられないかわりに汗がどんどんでてくる。大人は不潔だと思った。私はそのまま眠りにおちたみたいで、やがてまとわりつく汗が気持ち悪くて目が覚めた。母親がそばに立っている。母は黙ったまま私をみているようだった。手にパジャマの着替えを持っていた。「わたしお母さんのこと嫌いになるかもしれないよ」となげやりに口にした。母は起き上がった私の隣に座って「お父さんのこと、好きなの」といった。外はまだ薄暗く、夜明け前だった。私は母のとなりで、新しいパジャマに着替えた。母は不潔ではなかったと思った。でも私は何と言えばいいのかわからなくてやっぱり泣いてしまったので、パジャマがまたぬれてしまった。母は笑いながら私を抱きしめてくれたが、いつもの母だった。やっぱり母も父も不潔ではない、ともう一度自分に言い聞かせていると急におなかがすいてきたのだった。」
のいです。感想有難うございました。実はこれは私の実話です…9年まえ、私がまだ小学二年のときの話しです、幼稚園のときにも見たのですが何をしているのかまだ解らなかったので。感想を読んだとき、ポルノ小説だと言われていたので…一瞬凹みましたorz、ですが書き直して下さった小説を読んで、私が伝えたかったのは「こっち」だなって思いました、これから私に良い小説が書けるか分かりませんが、続けていこうと思います。お目汚し失礼しました。