仮掲示板

70期感想1〜11

 懲りずに全感想です。
 今回はなるべく短く書きます。言いたいことを全部伝えようとがんばったところで取りこぼすものも多いのだから、大雑把に書いてしまいます。そこに引っかかるものがございましたら聞いてください、その都度答えます。せっかくの掲示板なのだし、作者や読者間でそういうやりとりがあった方が楽しいんじゃないか、と今まで「楽しそうだなぁ」と思って眺めていた僕は思うのです。

 今回も評価のポイントというか、着眼点は定まっていません。その作者さんの他の作品の印象を引きずるかもしれないし、客観的にどうなのかはさておいて本能が告げたものを高く評価するかもしれないし、最近おもしろいと思った映画とか漫画に似てるからこの作品好きだと言ったりするかもしれないし、けっこうバラバラです。フェアに作品内容だけ見て評価しているわけではないということを念頭に置いて読んでいただければと思います。
 あと、推敲も大事だと考えるので細かいミスなんかも平気で指摘します。

 短く書くと言いながら前置きが長いですね。すみません。



嫌いなこと  SKYさん

 二段目だけ一マス空いていないのが、A型の僕はとても気になります。
 字数余っているので最後まで「ホームベース」でいいと思います。
 書き方はあんまり個人的には好きじゃないのですが、内容はけっこう好きです。


世界平和  藤澤マイコさん

 これまた改行の後一マス空けているところと空けていないところが、A型の僕は(以下省略)
 「M子」ってマゾヒストの女性一般を指しているみたいです。
 科白がなんだか演劇っぽい気がしたのですが仕様でしょうか。


恋の花  ゆきかおりさん

 改行の後一マス空けないのはA型的にはアリですが、古い考えの僕はとても気になります。
 エクスクラメンションマークの後一マス空けないのも、古い考えの僕はとても気になります。
 文体はわりと好きなので余計に細かいことが気になります。


小枝の話  14番さん

 改行の後一マス空けないのは古い考えの僕は(ry
 「ですかか」ってアンデスとかの地名にありそう。
 タイトルは好きです。


つぶらな瞳にアイラブベイベー  え?さん

 改行の後一マス(ry
 僕はもう思春期のリビドーなんかは過去のものになりつつありますが、この気持ちはわかるようでわかりません。
 性欲の一種ではないと思います。


月の上で  あきさん

 A型で古い考えの僕はここにきてやっと、ほっとしました。
 「? 此処は……」を境に、地の文の話者が変わっていますよね。全体が回想なら変わってないですが、ともかく視点が変わっていますよね。そこがちょっと、最初わかりにくかったです。
 きれいなお話でした。


隣家  MoNoさん

 改行の後一マス空けないのは古い考えの僕にはすごく気になるし、みなさん空けてほしいです。まあみなさんの自由ですが。表現というのは自由であるべきですが。
 オチはすごくいいのですが、地の文で話者に語らせるべきじゃないと思います。だってこれじゃあ自覚してるもん矛盾してるもん。そこがすごくもったいないです。


微過失  藤袴さん

 改行の後一マス空けないのは最近流行っているのでしょうか。
 「いいのいいのまた作るから気にしないでね」ってところ好きです。
 このうっかりシチュエーションを思いついたのってすごいなぁと思いました。前半のうっかりは実体験に基づくものかもしれないと思うのですが、それに比べてもリアリティーの質が落ちてないのがすごいです。もしかして後半も実体験かもと思うと、こんなこと書いてる僕はものすごく不謹慎。


恋愛の通り道  菜月さん

 改行の後一マス空けないのはこの作品が詩だからですよねきっと。
 千文字すら「なげーよ」と言う人たちを僕は好きではありませんが、なぜだろう、長いと思ってしまいました。


夏の剣  宇加谷 研一郎さん

 このスピード感すごく好きです。フェンシングはわからないんですが長いこと剣道やっていたので、なんとなく伝わるものがありました。細かく書くと多分長くなりすぎることでしょう。
 マネージャーが女の子とはどこにも書いてないですが、すごくかわいいと思いました。
 僕個人の感想としましては作品独自のおもしろさよりもある安心感が大きかったので、もったいない読み方をしてしまったと思います。


島  わら

 ひとつ自作解説というか言い訳したいことがあります。この作品がコンテストと無縁になったらちょっと言い訳させてください。



 自作を出したからというのももちろんありますが、最近寂しいので今期は掲示板がにぎわってくれるといいなぁ、と思います。

70期感想12〜22

 これまた勝手な感想ですが、今期は前半と後半の差がすごい気がします。僕の勝手な視点からですが、おもしろいと思える作品の数が全然違いました。一概には言えませんが、投稿の遅かった作品ほど推敲に時間をかけている、よく寝かされたカレーの如きコクがあるという面も少なからずあると思われ、その差かな、と思いました。しかしながら推敲というのは難しいもので、やればやるほどいい、寝かせれば寝かせるほどいいというものでもありません。僕なんかは推敲が少ないと文章のテンポや密度や粗さが気になってしかたなく、推敲しすぎると初稿の勢いがなくなってしまうようで恐ろしく、未だに中途半端な推敲しかできません。


傍ら  壱カヲルさん

 黒田さんも書いておられましたが、最近の湿気と似たものは感じました。作者の方が季節感を狙われたのかどうかはわかりませんが、今期でなければ作品の印象はがらりと違ったように思います。
 このじとっとした感じと無縁ではないと思いますが、好印象です。


キュウリ  森下紅己さん

 改行の後一マス空けないのは古い考えの僕にはもう耐え難い域まできているんですがこれが時代の流れというものならばしゃーないです。
 僕が高校時代バイトしてたスーパーは、田舎だったこともありますが時給650円でした。だから話者が羨ましくてなりません。
 「エロス」って僕はいまいち正面から踏み込む勇気を持てずにいますが、そういう面ではすごくまとまっていると思います。
 そのキュウリがサラダになって出てきたらもうなんていうか。


擬装☆少女 千字一時物語32  黒田皐月さん

 文庫結びって最近の人はわかるんでしょうか。
 リンゴ飴なめる姿は僕もかわいいと思います。
 同い年じゃなくて年上の女の人の方が違和感ないかなぁ、と思いました。


画一世界  Qua Adenauerさん

 これも詩だと思います。そう思えば納得できます。詩は詳しくないから。
 僕はあまり詳しくないんですが、西暦って不合理なんでしょうか。
 「私の考えが、大衆の画一的な意見となる事を願って・・・。」というのがそれまでの話と矛盾するのは、狙ってオチにしようとしているのか天然なのかわかりにくかったです。


瞬き  Kさん

 すごいすごいすごい! ってこれを感想として提出しようというのだから恐れ多いですよね。
 音読するなら早口言葉の要領でばーっと読みたいです。内容だけじゃなくて形式そのものも作品として成り立たせてあると思います。ある意味ダダ的です。


熱海と現実  戦場ガ原蛇足ノ助さん

 すっごい! おもしろい!! というのが僕の心から出た最も素直な感想なのでそう書くしかないんです。すみません。
 熱海の地形もどこか網タイツに通じるところがあるのではないかと思いつき、今から学校に行くまでそのことばっかり考える気がします。
 確かに駅名に関しては知らない方には少し不親切だと思います。


エレキ発電所映画祭  るるるぶ☆どっぐちゃんさん

 タイトルが素敵すぎます。こんなタイトル死ぬまでに一回くらい考えてみたいです。
 「何か思い出せそうな気がする。/ 全て忘れてしまった。」ってところがかっこよすぎると思いました。
 今期出した拙作「島」はこういうふうに書きたかったのでした。雲泥の差だ。


夏の散歩  かおりさん

 自分がこれほどまでに書式にこだわる偏狭な人間だったのかと思い知らされた今期ですが、その感じもここに極まりました。読後感がいいのに好きな作品だとどこか言い切れないのは、僕の方に問題があるのだと強く思います。


八月の光  三浦さん

 あまりよくわかりませんでした。読む度に印象が玉虫色に変わってしまい、なんだかとらえどころがありません。
 夜が来たことが荘厳に描かれますが、僕はなんとなく、マキシムかわいそうだ、と思いました。


イリュミナシヨン  qbcさん

 フランス語の「tion」「sion」の読み方って僕好きなんです。という至極人にはどうでもいい理由でもってタイトルが好きです。
 ひらがなの使い方が秀逸だと思います。「臍の緒」「亡骸」「木乃伊」は漢字なあたりがいいなぁと思います。
 なんだかこんな全感想書いている自分を窘められたような気がして、しゅんとなりました。
 「嫌業」の意味がどうしてもわからなかったんですが、もしよかったら教えて頂きたいです。


犍陀多の背中  bear's Sonさん

 かんだたがどう関係するのか僕にはよくわからなかったのですが、おもしろかったです。
 後から悔やむとしてもどうしても忙しいときってほんとうにどうしようもないんですよね、と思ったのですが、そういう話ではないですよね。



 お粗末様でした。三つ目で悩んでいるのですが、これ以上悩んだところで決まらない気がするので早めに投票しようっと。

Re:70期感想12〜22

感想ありがとうございます。

「嫌業」は特に意味はありません。
こんかいの話は思ったことをそのまま自分のおもいついた知ってる言葉に置き換えただけなので、正直なところ日本語ではない部分、一文の中で主語とか因果とかむちゃくちゃになってますし、読まれる方とのコミュニケーションを前提に書かれていません。



〉イリュミナシヨン  qbcさん

〉 フランス語の「tion」「sion」の読み方って僕好きなんです。という至極人にはどうでもいい理由でもってタイトルが好きです。
〉 ひらがなの使い方が秀逸だと思います。「臍の緒」「亡骸」「木乃伊」は漢字なあたりがいいなぁと思います。
〉 なんだかこんな全感想書いている自分を窘められたような気がして、しゅんとなりました。
〉 「嫌業」の意味がどうしてもわからなかったんですが、もしよかったら教えて頂きたいです。

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