第88期 #10
私に、感情なんて無い。 いつから、なんて分からない。 ただ、いつの間にか失っていた。 ある日、私の前に人が現れた。 その人は、こう言った。 「あなたは氷のような目をしている。でも、いつかはあたたかな目になれる」と。 私は、少しあたたかくなった気がした。