第74期 #14

ゆめ

遊園地みたいなところで、さまざまなアトラクションがあって、ぼーっとしてたら、迷子になった気がしてきて、大きな声で誰かを呼ばなきゃいけないような気がして、そういえば大きな声って何だっけ、とか考えてたら夕方になっている。変なおじさんが、うさんくさいこと言いながら近づいてきて、僕は彼を値踏みする。となりに、大きな声で叫んでる人とか、大きな声で叫んでるようなふりをしてる人がいる。

音楽がなり始める。ずっと前から鳴っていたのかな、ってとんちんかんなことを変なおじさんに言ったら、音楽が始まる時間は決まっているんだって言う。コミュニケーション取れてない。音楽に飲み込まれて目の前がぼやけてくる。頭も痛い。そしてそんな自分にニヤリと笑いかける人がいる。どういう顔していいかわからない



Copyright © 2008 べっきー / 編集: 短編