第65期 #9
アタシは平々凡々な人間だ。まだまだ人生の中間地点までは確実に行ってない。そんなアタシはカラオケにずっとハマっている。
「カラオケ、もう飽きたし、お金がもったいないよー。」
一年前位の我が妹の発言。要するにアタシはふられたワケだ。これにはかなりビックリした。
しかし、考えてみれば飽きる可能性は100%に近いかもしれない。妹のカラオケデビューは小学五年生。アタシは高校生になってから。何故高校生からかというと、『中学校まではカラオケ禁止』という校則を恐ろしく守っていたから。ああ、青春。
初めてマイクを持って唄った時の恍惚感。これは言葉にできないほどだ。もうメロメロ。
しかしながらだ、ブルータス。時すでに遅し。カラオケブームは下降傾向。友達の殆どが来るべき時が来て、飲み会ブームに呑み込まれてしまった。オーマイガッ↓
そんなアタシは一人カラオケに目覚めた。気兼ねなく好きな歌を好きなだけ唄える。これはVERY GOOD!!…いや、かなり、凄く、寂しい時もあるけど、贅沢は言ってられないよな、エブリバディ。