第61期 #4

come together

 どう?何か感じる?
 ううん、どうだろ。
 榊原君の泊まっているゲストハウスで初めてマリファナを吸った。慣れた風に葉っぱを巻く彼はこれを手に入れるのにファックと22回は叫んだと笑った。
 これは上物のガンジャだ。僕も大分学んだ。最初なんて種ばっかりでパーンって破裂してなんじゃこりゃって感じ?うわっ、すげえ勃起してきた。
 どうして勃起してんの?まさか私を?
 既に変になってる。君の名前は何だったっけ?
 ハル子。失礼じゃない、名前の二度聞き。
 では僕の名前は?喉渇いたろと彼はぬるいコーク瓶を渡す。
 ウォークマン(ポカラの露天で買ったんだって)のイヤホンを私の耳の穴にねじ込む。
 この歌が俺には一番合うんだんなあぁ。
 the Beatles「come together」
 コークを飲みながら耳に入るアナログなサウンド。何せテープですから。
 シャカキビャラクン。
 何だか僕の名前がインドの神様の名前みたいに聞こえんね。
部屋の壁には日焼けした何かの神様のポスターが貼られてる。
 いかん!見世物小屋に行くはずだったのに何故?
 者下記びゃら訓がちょっと部屋見て粋な酔って誘ったからでは内科?
 〈ゴメン、チョウシニノリスギタ〉
 銚子はまだ乗り越してないし大丈夫でサアってなんじゃこりゃ。
って言ったかどうだか彼の勃起したはけ口なきアレをどうしたかどうだか意味も外聞も低い天井でブラブラ回ってる異常に巨大な扇風機にいっそ放り投げてしまえっちゅうて(放り投げれる位軽い、何もかも)思ってふとあれ見世物小屋へ行かなくちゃ行かなくちゃと我泣き叫ぶ。
 come together right now
「オーヴァミ!」二人叫ぶ。

 



Copyright © 2007 公文力 / 編集: 短編